第八十五部第四章 メキシコの思惑その五
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「それがあまりにも多くな」
「ついついそのうちの一つを忘れてしまう」
「そうなってでしたね」
「そうした事態も起こりましたね」
「左様でしたね」
「こうしたことはな」
実際にというのだ。
「連合ではあるからな」
「我々はその事例を反面教師として」
「そうしたことがない様にする」
「そのことが大事ですね」
「我々も」
「そうだ、連合の外交は密約も基本だが」
それでもというのだ。
「その密約の内容もな」
「どういったものを結んだか全て覚え」
「内容もですね」
「それも把握して」
「そのうえで、ですね」
「外交をしていく、そしてこの度はな」
ガラサはあらためて言った。
「ロシア大統領な」
「首相が会談され」
「そしてですね」
「表向きは共に朝食を楽しみ親睦を深める」
「その実密約を結ぶ」
「そうしますね」
「その様にする」
こう言ってだった、ガラサは。
車の中の自分の席のすぐ傍に置かれていたペットボトルの水を一口飲んだ、そしてこうも言ったのだった。
「朝の水だが」
「いいものですね」
「それを飲むことも」
「左様ですね」
「夜寝ている間にも汗をかき」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「水分が出ています」
「身体の外から」
「だからですね」
「朝起きた時もですね」
「こうして水を飲むとな」
起きてすぐにそうすることもというのだ。
「いい」
「身体に」
「よい水分補給にもなりますね」
「そうなりますね」
「だからですね」
「飲むべきですね」
「水分補給は忘れないことでだ」
それでというのだ。
「朝もだ」
「然りですね」
「飲むといいですね」
「身体にいいですね」
「左様ですね」
「そうだ、朝食の時に飲むことが多いが」
そこで朝の水分補給を行うがというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「起きてすぐもいい」
「今の首相の様に」
「まして朝食よりかなり前に起きているとな」
朝食の直前に起きた場合と違いというのだ。
「尚更だ」
「その間に何かとしていますし」
「朝食まで時間があります」
「だからですね」
「余計にですね」
「水分は摂るべきですね」
「そういうことだ、あと運動中飲むなと言っていた時代はあったが」
二十世紀のことだ。
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