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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
83話 バラバラのLOVE
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当だと思うな♪」
「千陽?」
「だって………才くんと一緒だと、こんなにココがキュンとしちゃうんだもん?」


そう彼女は自身の下腹部をさする。一瞬、「は?」と声を漏らしそうになったが、なんとかその衝動的な声を抑える????しかしやはり戸惑いが大きい。しかし彼女は俺の表情に目もくれず、ジリジリと俺に迫ってくる。


「いや…話が見えてこないんだが???」
「ごめんなさい才くん…でももう、私我慢できないの……」
「……?」
「私、才くんとずっと一緒にいたいの。だから????私と契りを結んでくれる?」
「え?」


声をとうとう漏らしてしまった時には、もう遅かった。彼女は俺を押し倒して、2人の体が重なる体勢になる。


この体勢になったことに少し恐怖を感じながらも、俺は恐る恐る千陽の顔を見る????彼女の、純白の花型のワンピースは少しはだけ、その瞳には俺を中央にハートが写っていた。


「落ち着け千陽!お前には巫女の使命があるだろ?」
「違うよ才くん……これが巫女の使命???ううん、これが太陽の女神としても使命だよ!!」
「千陽……お前。」
「薄々気づいてたの。私は女神様の声を聞いてるんじゃない……私自身が女神として生まれてるんだって!」




もうこれで確定した……と言っても差し支えないだろうか。

しかし、今は彼女の気持ちを鎮めるのが先決。なんとか口問答で退けてくれないだろうか………


「だが、どうして俺を押し倒す?これが女神の使命か?」
「言ったでしょ?世界を豊かにしてくれる者と契りを結べって。アレは……隠しようもなく、私の意思だよ。私は女神として生まれた高神千陽……でも意志とか今はどうでもいいの。1人の人間として才くんが好きになっちゃったの!!」
「!」
「だから……お願いだから…」


千陽の声色は使命から懇願へと変わってゆく。だが俺は確証が持てない……極めて自分勝手な基準ではあるが、その基準を満たしてもいない無責任な事は絶対にできない。たとえそれが……《《相手の願望に反して》》いようともだ。


「千陽、それは聞けない願いだ。」
「え……」


俺の言葉を聞いた瞬間に、興奮して赤くなっていた千陽の顔は一気に青くなる。大きくなっていた瞳孔はあちこちを泳ぎ、彼女の視界をぼやけさせる。そして混乱状態からようやく解放された彼女の声は、あまりに弱々しくも奥に黒い感情があるように見えた。


「そんな……酷いよ…使命なんだよ???使命なんだよ!?なんで拒絶するの…?」
「千陽…すまない。だが、無理なものは無理だ????」


俺の言葉を聞いてはいるものの、千陽は涙をぽろぽろと流し続ける。涙とともに彼女の瞳は闇に飲まれてゆく……そして涙を溜めながらも俺の顔
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