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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
82話 復讐のLilith
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言ってたの。『《《私たち》》は世界そのものを豊かにしてくれることを望む。その力を持つ者に手を貸し、《《契約を結べ》》。』……って。」
「力を持つ者……か。」
「だから……その…」


より近くに彼女がいることで、顔がほんのりと赤くなっているのが見てとれた。しかし、俺は彼女の力に余計不思議さを感じてならない。

どんなに神託を聴く巫女とはいえ、あのような人間離れした回復術や防御陣を作る力など持てるわけがない????と、ここで40代目クウガが話していたことを思い出した。


[彼女は、創造を司る母神の意思そのものである]



魂の転生とか神とか非科学的なことばかり言われたので整理しきれていなかったが、《《魂と精神は別》》……オカルト文献で目にしたことがある。

ということは、彼女の聞いている神託とは…つまりお告げではなく、彼女の魂そのものが持っていた《《意志》》であるってことか。


「あー!!!ほんと、お前たち《《夫婦》》を見てるとイライラするわ!!!」
「「!?!?!?」」


怒りが溢れ出した幼くもませた声が俺たち2人に響く。赤くなっていた千陽も急な声に驚きを隠せず、俺の背後へと回る。

みると、赤紫色の瞳に群青の長髪…そしてシニヨンを結んだ幼女。どう見ても幼女……俺の二分の一くらいしかない身長。

だがそんな幼い姿であっても、紅色の鋭い眼光……それが俺を警戒させる。


「お前……何者だ?」
「私は歩実……ナムロド様の秘書にして、奴隷にして…この世に産み出させて頂いた女よ?」
「……」
「ハハハ……ちょっと何言ってるかわからない。」
「何でわからないのよ!!」


いや幼女の姿で可愛いツッコミされても、それ以前に言ったことがキモすぎてマイナスの世界から抜け出せねぇよ。


「ナムロド……あなたあのナムロドの母親だって言うの!?」
「ふん…!ナムロド様は私が産み出させて頂いた、邪悪な神様……お前に取って変わる偉大なるお方よ!!」
「はいはい、面白い面白い。」
「くっ…そんな大口、もうすぐ叩けなくなるわ!!」
「?????なんだと?」
「何でナムロド様は……今、自分の肉体から作ったアークを暴走させてると思う?」
「どういう意味なの……!?」
「小原家はあの方舟で理想郷を目指してきたのよ……まんまとこの内浦に誘導されているとは知らずにねw」
「「!!」」


確か小原家は世界中を方舟で回ってきたが、この内浦に降り立ったと聞いていたが????


「内浦の秘密か……教えてくれ、《《リリス》》。」
「リリス……?」
「ふーん。下界での名前を知ってたとはね。いいわ教えてあげる????この内浦という場所には、《《世界樹》》を完全なものにする力が眠っているの
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