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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
77話 引き換えのUnleash
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「才くん……」
「千歌か、どうした?」
予備予選まであと3日足らず……そんな日の練習が終わった後、俺は部室で演出の最終調整をしていた時。俺とオーマジオウとの連絡役でもある祝によると、あの3人も一通りの鍛錬は終わり、あとは実践練習だけだそうだ。
しかし、曜は未だに千歌に話を切り出せていなかった。
「才くんは……………曜ちゃんのことどう思ってる?」
「あ?」
「何か曜ちゃん????無理してるのかなぁ〜って。」
陽気に振る舞ってはいるが、その回答の仕方に、答えに対しての自信が欠いているように思える。だが????らしくない。
「気づいていたなら……お前から声かけてやれよ。」
「?………」
「気づいてんなら!!何で曜にしっかり言ってやらなかったんだよ!!」
「!!……ごめん。」
「????すまん、取り乱した。」
気づかれぬような深呼吸を行い、改めて千歌に向かい合う。
「曜は苦しんでる???お前のためだ。」
「私の………?」
「アイツは自分がAqoursには要らない存在だと思い込んでる。お前と梨子がくっつき……やがてはみんなが集まっていった。アイツの目的は《《お前と》》スクールアイドルをやることだ!????1つに団結したAqoursじゃないんだ。一人一人が『水のように』調和してこそのAqoursだ。特別に団結した先に輝きはない……調和して、こそ皆輝く。」
「才くん……」
「お前は何のためにスクールアイドルやってるか?????もう一回よく考えてみろ。」
千歌の顔は頬紅を塗ったように赤くなっていた。もう居ても立っても居られない?????千歌らしい。
「私……行ってくる!」
「もう終バス間に合わないぞ。」
「じゃあ才くんバイクで送ってよ!!!」
「はぁ!??????ったく、わかったよ。」
「悪いけど急ぐから!!早く早く!!」
人使いが荒い………まさしく千歌だ。だがそれでこそ『調和を取る』リーダーの才能だ。どんなに才能に恵まれていたとしても、人柄の才能だけは1つしか無い。
誰であれ1つだけ持っている。それ以上でもそれ以下でもない。
魁のように強力なカリスマの才能、ダイヤの優しさからの厳しさで皆の行動の規律を取る才能、竜介先生のように馬鹿みたいに突っ走れる才能………
この世は才能に溢れているのだ。
「何度も言うが……捕まっとけよ。」
「うん……………」
俺の鳩尾のあたりに手を回し、つかむ千歌。そのことにうっすらと意識を向けつつも、俺は意思のないバイクゲーマーのエンジンをかけ、校舎を後にする。
??????※??????
「何……!?」
サウ
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