第三十九章
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「それでこの時代にも」
「連れてきた。ちょっとやることがあってな」
「やることって何ですか?」
「後でわかる」
今は良太郎の問いには答えない二世だった。
「だがな。いいものをもう一つ持ってきたからな」
「いいものって?」
「恵、ほら」
ゆりがここで恵に対してあるものを投げ与えた。見ればそれは白と金のナックルだった。
「これは・・・・・・イクサナックル」
「そうよ。私が持っているのは私のイクサナックルよ」
「けれど私の時代のナックルは」
誰が持っているのかは最早言うまでもなかった。
「それでどうして」
「この時代の名護啓介に借りてきた」
二世はこう彼女に説明するのだった。
「時間的にはほんの一分かそれ位だ。向こうにとっちゃな」
「そうなの。この時代の名護君に」
「かなりパワーアップしてる。使うのは注意しろよ」
「ええ、わかったわ」
二世のその言葉に頷く恵だった。そしてそのうえでナックルを構えるのだった。
「いくわね、恵」
「ええ、母さん」
二人は同時に変身に入った。
まずゆりが構える。それは己の胸の前で横にナックルを掌で打ち合わせた。それに対して恵は縦に掌で打ち合わせる。そのうえて二人共そのナックルを持った拳を前に出し言うのだった。
「変身!」
「変新!」
二人並んで同時に腰のベルトにナックルを合わせる。そうして二人共白い戦士に変身する。その姿で今ガーゴイルレジェンドルガに対して向かうのだった。
そして同時に次狼達もそれぞれのレジェンドルガに対して向かう。次狼はその鋭い爪で跳び掛かりそのうえでマミーに対して向かった。
「御前が幾ら強くなろうとな」
彼はマミーの腕を切り払ってそのうえで右手の爪を振り下ろした。
それでマミーの胸を切り裂く。それまでの激しい闘いが変わろうとしていた。
マミーの動きがそれで止まった。それまでその怪力で攻めていたが動きがかなり鈍った。ダメージを受けているのは明らかだった。
「よし、これでだ」
「ぐう・・・・・・」
「俺達にも意地がある」
次狼は強い闘志に満ちた声で言うのだった。
「たった一人になってもな。生き残ってやる」
そして両手の爪を右は縦、左手で横に薙ぎ払った。それが決め手となりレジェンドルガは前に倒れ滅んだ。次狼は勝利を収めてもまだ激しい闘志の中にあった。
そうしてラモンも来る。その液をメデューサに放つ。しかしメデューサはその一撃めはかわすのだった。
「かわした!?」
「私達は強くなった」
メデューサは彼の攻撃をかわしたうえで悠然と告げるのだった。
「この通りな」
「僕の攻撃をかわすなんて。けれどね」
しかしそれでもラモンも闘志を失ってはいなかった。そのまま戦意を失わずに二撃めを放つ。だがそれもまたかわされ
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