第二章
[8]前話
「ちゃんと計画的にな」
「使うんだな」
「ああ、これまで通りの生活でな」
「やってくか」
「そうするよ、ただお見合いの話がきてるから」
それでというのだ。
「そっちは受けていい人だとな」
「結婚するか」
「そうするけれどな」
「贅沢はしないんだな」
「よく急にお金入ってな」
そうなってというのだ。
「金使いが荒くなってな」
「ああ、そのお金使いきってな」
「すっからかんになる人いるだろ」
「よくある話だな」
「メジャーでもな」
アメリカの野球でもというのだ。
「破産する人多いのはな」
「大金入って散財してな」
「引退してからもそうでな」
金使いが荒くてというのだ。
「そうなる人いるな、けれど大谷翔平さんはな」
「しっかりしてるな、お金のことも」
「あの人みたいにするのが一番と思ってな」
それでというのだ。
「これまで通りにやってくな」
「そうなんだな」
「飲むのも居酒屋で吉野家とかラーメン二郎に行って」
「食うんだな」
「マクドとかな、そうしてくな」
「金が入っても生活は変えないか」
「ああ、それが一番いいだろ」
こう言ってビールを飲むのだった。
「これからもな」
「そうか、それじゃあこれからもな」
「そうしてな」
「やってくな」
「俺は俺だよ」
今度は冷奴を食べた、つまみのそれが美味いと笑顔で言ってだった。
彼は鈴木と共に居酒屋での時間を楽しんだ、そして豪邸に引っ越したが言った通り生活は変わらなかった。
結婚して家庭を持ってもそうだった、そうして平凡に暮らし破産することはなかった。彼は年老いてから子供や孫達に財産を渡してからこれでいいと笑顔で言ったのだった。
急にお金が入って 完
2023・12・16
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