トモダチ100人分だよね?(後日談編)
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多額の前金を支払っているなぁ」
わぁ大人の会話?
「前金制とか無いわよ。全て日給制で毎日支払って貰うわよ!」
「困るなぁ……支払先は沢山あるから、僕一人だと大変だ(笑)」
リュカ様ならではのお悩み!
「まぁ兎も角、立ち話もなんだから一旦中に入ろうよ」
リュカ様がスマートな動作で入り口を開けると、慣れた身の熟しでビアンカ様が中に入る。
美男美女がやると凄く様になるよね。
僕はまだ2階と屋上にしか行った事が無かったため初めて見学させてもらうんだけど、1階の奥は応接家具とか置いてあって休憩出来る部屋になっている。
壁には何枚か絵画が飾ってあり、その中の一つに魅入られてしまう。
どなたがモデルなのかは分からないのだけれど、凜とした表情の女性が描かれている。
絵の端に目をやると、そこには宮廷画家の“ラッセル・クリステンセン”さんのサインが入っている!
流石だ! 上手すぎる! 技術もセンスも桁違いだ!!
思わず絵に見入っていたら、ビアンカ様が奥でお茶の用意をしてくれてた。
本当は一番下っ端の僕が率先して用意しなきゃダメなんだろう……
恥ずかしい限りである!
「すみません! ぼ、僕がやるべきでした!」
僕の分の紅茶まで用意してくれたビアンカ様に、慌てて謝罪。
「何言ってんのよ。私はここの事務員よ。お茶くみも私の仕事なの」
でも優しく許してくれる女神っぷり。
「まだ雇うとは言ってないが?」
「あら、拒否権があるとお思いですか社長?」
「そりゃぁ……僕はこの会社の社長で、この国の王様だからねぇ」
「でも私は貴方の妻なんですよぉ?」
「うわぁ……本当だ、僕に拒否権なんて存在しなかった(笑)」
「オホホホホッ、解ればよろしい!」
う〜ん……王族の世界でも奥様が一番偉いんだな。勉強になる。
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暫くの間のんびりティータイム。
お二人から『一人暮らしには慣れたか?』とか『彼女が出来たのか?』等の世間話で和んでいた。
そうしているうちにプリ・ピーの皆さんが事務所に入ってきた。
どうやら看板の結果を皆さんで確認するために、学校で集合してからここに来たそうだ。
キャロラインさんの一人勝ちに、彼女は大喜び。
「え〜! 社長ぅ〜……楽器の絵が描かれた看板では駄目でしたかぁ!?」
「アイリーンちゃんはあっちを推してたの? ダメダメ、あんなガキっぽいのは! ちゃんと大人が仕事する会社の看板なんだから、文字だけで良いんだよ」
「やったぁ〜……私の見解と完全一致! 私ってば社長と相性が良いのかもぉ?」
「くぅぅっ! 悔しい!」
キャロラインさんの喜び様とアイリーンさんの悔しがり方が対照的すぎて楽しい。
「あの……ところでそちらの女性は
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