第三十八章
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「苦しまずにな。それが王としての貴様への褒美だ」
彼等の勝負も今はじまった。そしてこの時広場では。電王達がネオファンガイアやレジェンドルガ達をあらかた倒してしまっていた。
「よし、これであともう少しだな」
「そうだね」
良太郎がモモタロスの言葉に応える。丁度今またレジェンドルガを一体倒したところだ。
「一時はどうなるかって思ったけれど」
「馬鹿野郎、どうなるかって何なんだよ」
モモタロスはすぐに今の良太郎の言葉に対して言い返した。
「あのな、俺がいるんだぞ」
「うん」
「俺がいたらこんな奴等何匹いてもな」
こう言うのである。
「平気なんだよ。わかるか」
「いやあ、それはどうかな」
ところがここでウラタロスが茶々を入れてきた。彼も闘い続けている。
「先輩だけじゃ。ここまでいかなかったと思うよ」
「何ィ!?」
「俺もおる」
キンタロスは今その斧でネオファンガイアを唐竹割りにして割ったところだった。
「それにや」
「僕もいるんだよ」
リュウタロスは本来は使わない足で敵を蹴ってさえいた。蹴ったうえでそこに銃を叩き込みそのうえでレジェンドルガを倒していた。
「モモタロスだけじゃないから」
「何だってんだよ、どいつもこいつも俺に言いやがるじゃねえかよ」
「言われて当然だ」
ジークは悠然と目の前のネオファンガイアにブーメランを投げそれで止めとした。
「御前一人で闘っているなぞ。僭越極まりない」
「く〜〜〜〜〜〜、どいつもこいつも!」
周りからいつものように糞味噌に言われこれまたいつものように地団駄を踏むモモタロスだった。
「好き勝手言いやがって!俺が何だってんだよ!」
「それはいいから」
すかさず良太郎からストップがかかった。
「早く周りの敵を倒さないと」
「おっと、そうだったな」
言われてそれに気付く始末だった。
「早いところな。ぶっ倒しとかないとな」
「そうだよ。あと一息だしな」
「そうだな。しかしあいつ等」
とりあえずまた一体袈裟斬りにして倒したうえで次狼達を見る。
「頑張ってるな」
「そうだね。次狼さん達もね」
「犬ころに魚にカナヅチなのにやるじゃねえかよ」
相変わらず口の悪いモモタロスだった。
「気に入ったぜ、かなりな」
「おい野上」
桜井がここで彼の横に来た。デネブのガンを撃ちまくっている。
「何か感じないか」
「何かって?」
「何か来るぞ」
桜井は探るような声でまた良太郎に告げてきた。
「やっぱりな。何かな」
「来るって何が?」
「おう、待たせたな」
ここでであった。キバット二世が二人の側に飛んできたのだった。そして彼等の周りを飛んでそのうえでネオファンガイアやレジェンドルガを吹き飛ばしながら声をかけてきた。
「ちょっと
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