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リュカ伝の外伝
トモダチ100人できそうかな?
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対応とで僕はプリ・ピー(プリンセス・ピープル)の……いや、アイリーンさんのファンになった。
そういえば姪のデイジー(デボラ伯母さんの娘)も、マリピエ(マリー&ピエッサ)の衣装や踊り・新感覚の音楽に惚れ込んでいたけど、マリーちゃんの歌声には何も言ってなかったな。

「あのマリーちゃん、そうやって他人(ひと)の事を悪く言ってるとファンが居なくなっちゃうよ。少なくとも今、僕はマリピエ(マリー&ピエッサ)からプリ・ピー(プリンセス・ピープル)に鞍替えしたからね」

「ムカつくクソガキね」
僕の方が1歳年上のはずなのにガキ扱いされた。
そういえばリュカ様も結構口が悪いし、その影響なのかもしれない。

「でも良いのかしら、私たちのファンを公言しちゃって? この娘と違って私たちは見た目より音楽重視で活動するつもりよ。 この()みたいにワザとパンチラして男に媚売ったりはしないわよ」

「大丈夫ですよ! アイリーンさんも十分に色っぽくて、男性は皆虜です」
「あら、嬉しい事を言ってくれる。それじゃよろしくね?」
僕はお世辞などは言ってない。でもアイリーンさんに微笑まれて骨抜きになってしまいそうだ。

「チッ……ババアが発情してんなよ!」
本当に口が悪いなぁ……
「そういえばアンタ……何を歌ったのよ!? どうせあの親父が作った曲でしょ!」
ライバル(?)の曲目が気になったのか、さっき僕が回収してきたポスターを手に取り確認してる。

すでにポスターに意識が行ってるマリーちゃんは気付いてない様子だったが、アイリーンさんとピエッサさんが互いに目を合わせて何か困っている。
多分あの事だろう。

「あ、ご心配なく。僕はプーサンがリュカ様である事や、それに関して口外しない事は心得てます」
「あら、よかった。気兼ねは不要ね」
アイリーンさんの言葉にホッとするピエッサさん。

「ちょっと、ふざけんじゃないわよ。何なのよこの曲目は!?」
「何か問題でもあるかしら?」
アイリーンさんは落ち着いてマリーちゃんに応える。でも僕にも問題はあるように思えない。

「問題大ありよ! 1曲目はいいわ。『どんなときも。』は良い曲だし、私も狙ってたけどもアニソンを優先してたから手が回らなかったし」
“アニソン”って何だ?

「2曲目の『男の美学』って何? 私知らないわ……まぁあのオッサンは私より音楽に精通してるからなぁ」
リュカ様が作った曲なら知らなくても変じゃないと思うけど?

「3曲目もまぁいいわ。『なごり雪』なんて昭和の名曲は古すぎて私の知識になかったわ!」
“昭和の名曲”って何?
何でそれが古いの?

「4曲目の『酒と涙と男と女』もまぁ良いわよ。マニアックすぎて私には思いつかないもの」
マニアックなの?

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