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星河の覇皇
第八十五部第四章 メキシコの思惑その三

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「二次大戦の時の連合国の様だ」
「一見一致団結していましたね」
「あの戦争の時の連合国は」
「ファシズムに向かう」
「そう言って」
「だがその実はだ」
 一致団結していると言ってだ。
「そうでなかった」
「米中仏露は暇があればイギリスの足を引っ張っていました」
「何かあるとイギリスにどうかしていた」
「そうした間柄でしたね」
「そうでしたね」
「イギリスは多くの敵を抱えていた」
 二次大戦においてというのだ。
「枢軸国の主要国全てと戦った」
「ドイツにイタリア、日本と」
「欧州にアフリカ、アジアで」
「そうしていましたね」
「ドイツには一時期かなり押され」
 そしてだったのだ。
「そしてアジアではな」
「日本にマレーやシンガポールを奪われましたね」
「戦艦を沈められ陸でも急襲を受け」
「そして戦後アジアの植民地を失った」
「インドすらも」
「そうした状況だったが」
 兎角辛い状況だったがというのだ。
「それに加えてだ」
「同盟国からですね」
「常に足を引っ張られていた」
「そうでしたね」
「フランスは役に立たずだ」
 開戦後アルデンヌの森を突破されすぐに敗れた。
「中国は敵とみなしていた」
「蒋介石政権はそうでしたね」
「国民党は」
「日本と戦いつつです」
「共産主義に警戒し」
「イギリスも信用していませんでした」
 当時蒋介石の敵はこの三つだったとアメリカ軍の将軍も言っている。
「そして何かあるとです」
「やはりイギリスの足を引っ張り」
「敵対する様な行いを繰り返していました」
「ソ連は共産主義でしたし」
 話はこの国に移った。
「この国は特にでしたね」
「イギリスと仲が悪く」
「それで最もでしたね」
「イギリスに敵対的でしたね」
「利用するだけの相手だった」
 ソ連にとってイギリスはそうした国だったというのだ。
「所詮はな」
「左様でしたね」
「同盟国といいますが」
「同じ敵を持っていただけ」
「そうした国に過ぎませんでしたね」
「そうだった、そして最後のアメリカも」
 この国もというのだ。
「共に馬を並べつつだ」
「常に出し抜こうとしていた」
「そしてないがしろにしていた」
「そうした状況でしたね」
「あの国も」
「これが連合国の実態だった」
 二次大戦のというのだ。
「かく言う我が国も連合国だったがな」
「その中にいましたね」
「あの戦争の時は」
「そうでしたね」
「連合は国家連合でありだ」
 そしてというのだ。
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