第三百二十七話 二州と二人の星の者達その五
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「やっていったらええやろ」
「そうなりますね」
「ああ、同性愛は否定せん」
トウェインは自分もその趣味はないがそれでもと言った。
「特にな」
「そうされますか」
「性犯罪は法で禁じるが」
これはというのだ。
「そやけどな」
「同性愛はですね」
「否定せんわ」
そうするというのだった。
「最初からそのスタンスやが」
「勢力の政で」
「それでや」
「アイオワ州でもですね」
「そうするで」
「わかりました」
ミッチェルは確かな声で応えた。
「そう聞いてあたくし安心しました、何でも禁止するのはです」
「よおないな」
「同性愛は別にです」
「そこまでいかんな」
「そうかと。ほなこれからは」
「ああ、こっちこそな」
「お願します」
ミッチェルは笑顔で応えた、トウェインもこっちこそなと返事をしてだった。
ミッチェルは正式にトウェインの勢力に加わった、二人はデザートにチョコレートのシュークリームを食べてコーヒーも飲んだ。
トウェインは食後すぐにミッチェルにロサンゼルスに行く様に飛行機を手配させた。そのうえで今度はミズーリ州にグリフォンに乗って向かったが。
その途中でだ、貝殻からヘミングウェーが言って来た。
「オニール君がお話をしたいとです」
「言って来てるか」
「はい、先程電話が来てです」
彼からというのだ。
「お話をしまして」
「それで連絡してくれたか」
「そうです、それでなのですが」
「ああ、ほなな」
トウェインはすぐに応えた。
「今からな」
「お話をされますか」
「そうしたい」
こう答えたのだった。
「是非な」
「そうですか、では」
「ああ、わいの貝殻にな」
「これよりですね」
「連絡する様に言ってくれるか」
「それでは」
ヘミングウェーは貝殻の向こうで頷きまずはトウェインとの会話を終えてあらためてオニールに話した。するとだった。
オニールはトウェインの貝殻に連絡した、そのうえで彼に言った。
「こっちの世界でははじめましてですね」
「そやな、それでや」
「これからおいらのところにですね」
「行く、今向かってるが」
「お話させて下さい」
オニールは是非にという口調で述べた。
「この度は」
「ほなな」
「そしてです」
オニールはさらに話した。
「お話はドーナツでも食べながら」
「そうしながらか」
「しませんか?」
声は笑っていた、そのうえでの提案だった。
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