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夢幻水滸伝
第三百二十七話 二州と二人の星の者達その三

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「あたくしの方から言おうとさえです」
「思ってたんやな」
「そうでしたから」
 だからだというのだ。
「返事はです」
「お願いしますやな」
「そうです」 
 ハンバーガーを食べつつ笑顔で答えた。
「ほんまに」
「そやねんな」
「はい、ほな」
「ああ、これからな」
「宜しく頼みます」
「そう言ってくれて嬉しいわ、ほな一緒にな」
「この世界を救っていきましょう」
 ミッチェルはライオンの顔で応えた、そしてだった。
 ハンバーガーを食べ終えると自分もフライドチキンを食べた、そうしながら今は野菜と茸と鶏肉のシチューを口にしているトウェインに言った。
「それでこのお店どうでしょうか」
「ええな、美味いわ」 
 トウェインは明るい笑顔で応えた。
「自分の言う通りや」
「そうですね、特にスペアリブがええんで」
「それも注文してるしな」
「食べましょう」
「ほなな、あと自分喋り方はな」
「女の子ですよね」
「仕草もな、しかしな」
 獅子人のその顔を見て言うのだった。
「見事な鬣やな」
「ライオンの」
「色がちゃうとな」
 そうであるならというのだ。
「日本の野球チームで言うたらな」
「埼玉になりますね」
「ああ、わいは虎やけどな」
「日本の野球では。あたくしもです」
「虎やな」
「というか星の人で日本以外の人は」
「関西の学校やしな」
 それでとだ、トウェインはそのスペアリブを見つつ応えた、メニューは他には人参や蕪、ピーマンや玉葱やキャベツを塩胡椒で味付けしオリーブオイルで炒めたものもある。
「多いな」
「そうですよね」
「まあそれぞれ好きなチームあるけどな」
「やっぱり虎ですね」
「巨人ファンはおらんな」
「学園全体でほぼおらへんですね」
「邪悪で弱いさかいな」 
 今の巨人はというのだ。
「何もええとこはない」
「ホンマモンのカスチームやさかい」
「千人に一人位か」
「もっと少ないんちゃいます?」
「日本の関東から来てるモンでもほぼおらんしな」
「はい、巨人軍大鵬卵焼きといったそうですが」 
 日本がまだマスコミ特に巨人関連のプロパガンダに支配されていた頃の言葉だ、子供達はこうして愚かになっていったのだ。
「大鵬さんは兎も角」
「もういてはらへんしな」
「卵焼きは美味しいさかい」
「ええな」
「そして巨人は」
 この邪悪そのもののチームはというのだ。
「最早です」
「万年最下位人気ダントツ最下位のな」
「カスチームです」
「そやから誰も応援せんな」
「そう言ってええです、そして」
 さらに話したのだった。
「あたくしはですね」
「ああ、その鬣でな」
 雄ライオン獅子人の男には絶対にあるそれでというのだ。
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