第三十四章
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「僕達だってね。やることやらないと」
「渡に顔を見せることができなくなる」
「あいつにだけじゃない」
次狼は紅だけを見ているのではなかった。その目にもう一人見ていた。
「あいつの親父にもな」
「そうだね。音矢はもういないけれど」
「あいつへの義理もあるな」
「そういうことだ。だからやるぞ」
構えを取ってジリジリと三人との間合いを詰めていく。間合いを詰めそのうえで闘おうとする。レジェンドルガ達も間合いを詰めてきて遂に戦闘に入るのだった。
戦闘に入るとお互い飛び掛かり合いそのうえで戦闘に入る。六人はそれぞれ掴み合い噛み合いの闘いになったそれはまさに魔物と魔物の闘いだった。
彼等がそれぞれ闘っている間に襟立やハナ達は電王達やゼロノスのフォローに回っていた。しかし恵だけは別で彼女はただ一人ガーゴイルレジャンドルガと対峙していた。
「おい恵さん」
「幾ら何でもそれは無茶よ」
襟立とハナが怪訝な顔で彼女に言うのだった。
「生身でレジェンドルガと闘うちゅうのはよ」
「無理よ、それは」
「いえ、大丈夫よ」
しかし彼女は毅然とした顔でワイヤーを構えそのうえでレジェンドルガと対峙するのだった。右手にワイヤーを持ち左手に柄を手にしてである。
「こいつは私がやるわ」
「だから一人では無理や」
「私達もいるから」
「そうよ」
コハナも話に入ってきた。彼女もバズーカを派手に放ちそのうえで敵を吹き飛ばしている。小さな身体からは想像もできない戦闘力である。
「そんなことしても」
「あんた達にはあんた達の仕事があるわ」
恵の考えは変わらなかった。やはりその表情も毅然としたものだ。
「だから。そっちを御願い」
「意地があるのね」
「そうよ。私だって戦士だから」
だからだというのである。
「もうルークは倒したけれどそれでもね」
「ほな。それでええんか?」
襟立は怪訝な顔になりながらも彼女にこう言うしかなかった。彼も話をしながらそのうえで目の前にいるネオファンガイアやレジェンドルガ達に対して攻撃を仕掛けモモタロス達のフォローをしていた。
「こっちはこっちでやって」
「ええ。少なくとも足止めはしておくわ」
言いながら相手の動きをじっと見ていた。
「皆がここにいる連中をあらかた倒すまではね」
「わかったわ。それじゃあ」
ハナは早速その手に持っている棍棒で敵を殴り倒した。
「そいつはあんたに任せるわ」
「有り難う。じゃあ」
ハナの言葉を受けてそのうえでワイヤーを放った。それでレジェンドルガを撃つ。
こうして彼女も闘うのだった。誰もが最後の戦いに加わっていた。そうして命を賭けるのだった。
命を賭けた闘いは彼等もはじめようとしていた。四人のライダーは城の奥深くへ進んでいく。しかしその前に彼等が
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