第六幕その三
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「この神殿で祀られていてだよ」
「今はですね」
「神殿を提供して神塔もね」
この空中庭園があるそこだというのです。
「それでだよ」
「そのうえでなんですか」
「今はここで日光浴を楽しんでるんだ」
「そうですか」
「この通りここは快適でね」
緑だけではありません、その中は水路も噴水も人口のお池もあります。その中をお魚が泳いで鳥も行き交っています。
「日光浴にもだよ」
「いい場所ですか」
「それで今はね」
「日光浴をですか」
「楽しんでるんだ」
見れば身体中サンオイルでてかてかとしていてまるで油を塗ったばかりのブリキの樵みたいになっています。
「この通りね」
「そうなんですね」
「うん、まさかオズマ姫達がここに来るとはね」
それはいうのです。
「思っていなかったけれどね」
「くつろいでいたのなら御免なさい」
ドロシーがここでギルガメスさんに謝罪しました。
「貴方がいるとは知らなかったわ」
「ははは、今は皆にこの空中庭園も提供しているからね」
「いいの」
「それに私の神殿と神塔は千客万来で」
ギルガメスさんはドロシーに鷹揚に笑ってお話しました。
「この空中庭園もだからね」
「来てよかったのね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「だからね」
「気にしなくていいの」
「一緒に楽しもう」
こうドロシーに言うのでした。
「皆でね」
「それじゃあ」
ドロシーもそれならと頷きました。
「そうさせてもらうわ」
「それではね、それで私はね」
「日光浴ね」
「緑とお水の中で」
まさにその中でというのです。
「楽しんでいるよ」
「そうよね」
「それでお肌を焼くこともね」
「日焼けね」
「しているんだ」
そちらもというのです。
「楽しくね」
「そうなのね」
「最近日焼けしたくて」
そう考えてというのです。
「今日はね」
「日光浴をして」
「お肌を焼いているんだ」
「だからサンオイルを塗っているのね」
「そうだよ、ただね」
「ただ?」
「いや、オズの国では日焼けしてもお肌が痛くならないからね」
ギルガメスさんは笑ってこうも言いました。
「有り難いね」
「安心して日焼け出来るわね」
「それがいいよ」
「そうよね」
「だから思い切り焼いて」
お肌をというのです。
「褐色の日焼けした」
「お肌になるのね」
「隅から隅までね」
「そうなのね」
「そうするよ、しかしね」
ギルガメスさんはこうも言ったのでした。
「私はこの通り毛深いからね」
「お髭も濃いね」
魔法使いはギルガメスさんのセットしたそちらも見ました。
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