第六幕その二
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「もうないものもね」
「あるね」
「それも普通に」
「色々なものがそうであって」
「僕達も楽しめるね」
「そうした場所に入ったりして」
「そうだよ、じゃあ今から行こうね」
神宝達五人に言ってでした。
臆病ライオンもドロシーに行こうと言います、そうしてでした。
皆で会議が主に行われる神殿の隣にある神塔に入ってその中を一階一階進んでいきました。塔の中も会議に使われるので奇麗に飾られています。
そして頂上に上がるとでした、そこは。
実に緑が豊かでした、様々な木々と草があって赤に青、黄色に紫に白にオレンジにピンクにとでした。
色々な色の色々な種類のお花が咲き誇っています、何処か南国風のその庭園に入ってです、ジョージ達は言いました。
「何かね」
「古代メソポタミアっていうか」
「南国よね」
「そんな場所だね」
「この庭園は」
「そうだね、これは」
まさにとです、臆病ライオンも見回して頷きました。
「どういった場所かといったら」
「そうね、南国の島に来た気分になるわ」
ドロシーもそうだと頷きました。
「ここにいると」
「そうだよね」
「ええ、不思議よ」
「ははは、その筈だよ」
ここで、でした。
皆の前に黒く濃い髭と髪の毛を伸ばしてカールにした黒い強い光を放つ目を持つ物凄く大きな筋骨隆々の毛深いお身体で水着姿の人が来て言ってきました。
「ここはバビロンの空中庭園を再現したからね」
「それでなんだ」
「その庭園は元々その時の王妃さんの故郷を再現したんだ」
その人は臆病ライオンに笑顔でお話しました。
「そこはメソポタミアよりずっと緑が多くてね」
「こんな感じだったんだ」
「そうなんだ、それで王妃さんが故郷にいられる様なね」
「気持ちになって」
「癒されて和めるね」
「そうした場所にしようと思って」
「それでだよ」
そう考えられてというのです。
「当時のバビロンが都だったバビロニアの王様がだよ」
「造らせたんだ」
「それがね」
「この空中庭園なんだ」
「だから南国風というのも」
このこともというのです。
「当然だよ」
「そうなんだね」
「あの、若しかして」
神宝は臆病ライオンに気さくに話すトランクスタイプの水着一枚で足にはサンダルがあるだけのその人を見て言いました。
「貴方がこの神殿の主の」
「ギルガメスだよ」
「そうですね」
「会議が行われると聞いてね」
それでというのです。
「私の神殿を提供したんだよ」
「そうですか」
「神殿の傍の宮殿で暮らしていて」
そうしてというのです。
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