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色々と間違ってる異世界サムライ
第9話:勇者の計算外その2
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まで規格外とは……流石異世界!

……が……
某があいなーくの地下通路にいられるのはここまでの様です……
「気に入らん!何だあの男は!?礼儀と言うモノは無いのか!?」
ロアーヌ殿は余程腹に据えかねたのであろう。怒りを露にしている内に、更に新しい怒りが湧いている様です。
「ロアーヌ殿、如何なされた?」
某を見た途端、ロアーヌ殿が難しそうな顔をしておりました……
なるほど……そう言う事か……
「某は、確かに人を斬りました。隠す心算は毛頭ありませんでしたが、つい言いそびれておりました。申し訳ござらん」
……某の言葉に、ロアーヌ殿は少なからず驚いておりましたが、セツナ殿は何故か納得しておりました。
「……確かに血の匂いがした。魔物とは違う人の血を……骨の髄まで染込んでいる……」
ただ、納得はしても理解は出来ないのだろう。

某は……皆を集めてこの世界に来る前の出来事を包み隠さず全てお話ししました。
「……驚いた。あの無礼者の言う通り、君が本当に3桁を超える殺人を犯していたとは」
が、ウララ殿は首を傾げる。
「ですが、私はツキツバ様の過去と真実を聞かされてもなお、命の危機と言うモノを全く感じません」
セツナ殿もウララ殿に追随する。
「私もそう思う。ツキツバからは私達獣人を奴隷扱いする糞独特の罪の匂いがしない」
とは言え、やはり驚きを隠せない様です。
「だから、初めて出会った時から戸惑っていたんだ。どんな過去があれば、純粋である事と殺人者である事が同居する価値観が生まれるんだ……って」
それを契機に、皆が黙り込む中、ノノ殿だけが怒涛の様に質問を繰り返しました。
「……前々から気になっていたんだけど……ツキツバさんの『サムライ』って何?」
某は、少し戸惑い迷い、少しの沈黙ののちにこう答えました。
「侍が戦う理由は百人百様です。国の為、主君の為、家の為、名を上げる為、金の為、大きな野望の為には、多くの民を虐殺する様な惨い手でも使う必要が有りましょう」
その段階で、セツナ殿は既に少し引いていました。
「……ま……まるでヒューマンの様な事をするサムライもいる訳ね……」
だが、某の答えは違う!
「どんな手を使おうと勝てば良し……そんないかにもな侍然とした理由ややり方は、某はまったく興味無し!某には立派な野望も無ければ、金も名誉もいりませぬ。某が欲しいのはただ1つ!戦いに生き、戦いに死ぬ!それのみを命の限り真っ直ぐ貫く!熱い『生き様』そのもの!『侍』は某の信念です!侍として正しいと感じる行いを、何処であろうと貫くのみ!善いか悪いかなど想った事も無い!そんな事は、其方達自身で見定められよ!」
皆がだんまりしておりましたが、もう1つだけ加えて申し上げました。
「だから、マリアンヌ殿の件も某がやりたくて勝手にした事なので、全く
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