暁 〜小説投稿サイト〜
わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
8-6-2
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 授業終了のチャイムが鳴って、しばらくして紅林先生が入って来て

「みゅん おばあさんが迎えに来たぞ 一緒に帰れ」

「・・・ばっちやん・・・」

「どうしたぁ? いつもの元気がないぞー くよくよしても仕方ないじゃぁないか 君は仲間の擁護しようとしたんだろ? わざとあんなことするような君じゃぁないだろぅ? そのことは、僕はわかっているし 職員会議では、国守先生を援護する 安心しろ!」

「先生 ありがとう」

 ばっちゃんに連れられて、車の中には紳おじちゃんが運転手で一緒に来たのだろう。車に近づいた時

「みゅうみゅん」と、たっ君が駆け寄って来て「元気出せよ」と、3つの小石を手渡してきたのだ。そして、それだけ言うと直ぐに、去って行った。

 ばっちやんも紳おじちゃんも私と顔を合わせても何にも言わなかったのだけど、ばっちゃんが

「向こうさんのとこに謝りに行くよ」と、一言だけ。途中、ケーキを買って、切り立った丘沿いに建つ洋風のオレンジの瓦屋根。

 私は、怒鳴られると思っていたのだが、迎えてくれた向こうのお母さんは明るい声で

「まぁ わざわざ すみませーん さっきね 美玖から叱られてたのですのよ ぁっ どうぞ上がってくださいな ここじゃぁ ゆっくり お話もできないわ どうぞー」と、リビングに通されて、美玖先輩もジャージ姿で現れた。

「本当にごめんなさい 美玖から聞きました。お友達が連絡くれたみたいで 私はね 明日から美玖が学校に行くって言い出したから 素敵な仲間が出来たからって だからね この娘 不登校だったでしょ それに、最近は良くない人とも遊んでいるみたいだったけど それで、学校に報告とお礼に伺っただけなのよ 運動した後、言い合いになって、頭がぶつかって唇切ったって だけど、本気で仲間と思ってくれたから、そうなったんだって 嬉しかったみたいで、仲間が居るから学校に行くって言ってるんですって言ってるのに そしたら、対応してくれていた生徒指導の川越先生っていうかしら それは 暴力ですね 学校内では、そんなこと見過ごせませんって 私は、違うんですよ 少し、怪我したけど、娘は平気って言ってますし、自分が悪かったんだよって そんな運動クラブのみなさんに感謝したいんですよって 帰ってきたんですよ」

「美玖先輩 本当に ごめんなさい ウチ 生意気でした」と、立って頭を膝に付くぐらい頭を下げていた。

「みゅん やめなよー あの時のことは あの場で終わってるわ ウチが悪かったんやしー それと、先輩はやめてよ それより、お母さんが余計なことしたから 逆にみゅんに迷惑掛けちゃってごめんね 今日 大変だったんでしょ? 今日から行けば良かったよね そしたら、ちゃんと訳を話していたのに・・・明日 先生にちゃんと成り行きを話す
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ