第四十八話 仙人達その七
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「お酒大好きな」
「あの人やね、お酒好きな作家さんも多いけど」
そうした作家は古今東西多い、ただ森鴎外等飲まない作家もいた。
「牧水さんはな」
「特にやね」
「お酒好きやから」
それ故にというのだ。
「あの人や」
「そやね、お刺身も好きやけど」
「何と言ってもお酒やな」
「それで今度の戦が終わっても」
神霊達とのそれがというのだ。
「その時もな」
「河豚料理と一緒にやな」
「皆で飲もうね」
「そやな、私も日本酒好きやし」
「シェリルちゃんもやね」
「日本に来てそうなったわ、あっちも色々お酒あるけど」
「日本に来て」
起きた世界のというのだ。
「それでこっちの世界でもな」
「よお飲んでるね」
「日本酒もな、ほな」
「戦の後は」
「河豚料理とや」
「お酒楽しもうね」
宿屋でこうした話をしたがこの時は神霊達強大な彼等との戦を前にしているので酒は飲まず普通に食事を摂ってだった。
一行は休んだ、そして朝食を摂ってからだった。
仙人達の前に出た、するとすぐに曹国舅が言って来た。
「ではこれよりだ」
「戦ですね」
「そうなるがいいな」
「はい」
綾乃は確かな声で応えた。
「宜しくお願いします」
「それではな、存分に戦おう」
「それでは」
「そして戦に勝てばな」
仙人はそこから先のことも話した。
「先に行くのだ」
「上の階段にですね」
「宿屋に休んでからな」
「これまで通りですね」
「そうするのだ、だが」
「それでもですか」
「そなた酒仙か」
曹国舅は綾乃を見て眉を顰めさせて言った。
「随分と酒の気が強い」
「そうですか」
「かなり飲んでいるか」
「そう言われるとかなり」
綾乃も否定しなかった。
「否定出来へんです」
「飲むのはいいが程々にな」
曹国舅は優しい声で告げた。
「身体の為にな」
「飲み過ぎはよおないですね」
「肝を壊すしだ」
このこともあるしというのだ。
「種類によっては水ばかり飲む様にもなる」
「糖尿病ですね」
「飲水病といった」
かつてはというのだ。
「あれは非常にだ」
「悪い病ですね」
「それでなくては足の親指の付け根が痛くなる」
「痛風ですね」
「兎角飲み過ぎるとな」
「身体を壊しますね」
「わし等も飲んでいるが」
仙人達もというのだ。
「仙人そもそも神霊なので身体を壊さんが」
それでもというのだ。
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