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神々の塔
第四十八話 仙人達その三

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「河豚鍋を中心にして」
「河豚料理やな」
「お酒も飲んで」
 そうもしてというのだ。
「皆と一緒に」
「楽しむんやな」
「美味しいものは皆で楽しむ」
 笑顔での言葉だった。
「そやからね」
「河豚もか」
「そうしよね」
「ほな機会があったら」
「河豚食べようね」
「河豚鍋やな」
「もっと言うたらてっさに唐揚げに白子に」
 そうしたものもというのだ、日本の関西では河豚は毒にあたると死ぬことから鉄砲にあたると死ぬと同じということで鉄砲と呼ばれ河豚の刺身は鉄砲の刺身ということで略しててっさと呼ばれているのだ。
「皮の酢のものも」
「食べるんやな」
「そうしよね、それで日本酒で」
「お酒も忘れへんか」
「もうこれは絶対やん」
 綾乃は笑って話した。
「お酒は」
「綾乃ちゃんとしてはか」
「特にお酒やお刺身があれば」
 それならというのだ。
「ほんまに」
「そういったもんは欠かせんな」
「そう、そして」
 そのうえでというのだ。
「うちだけやなくて」
「皆でやな」
「楽しむねん」
「河豚な、この世界では結構食べてるけどな」 
 トウェインは微妙な顔になって述べた。
「最初食べた時はな」
「怖かったな」
「ああ、ほんまな」 
 メルヴィルに真顔で答えた。
「あたると死ぬ位の猛毒あるからな」
「河豚一匹で二十人死ぬ位のな」
「そこまでの毒があるさかいな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「怖かったな」
「先に起きた世界で食べたけどな」
「最初にやな」
「その時覚悟してや」
 毒にあたって死ぬ危険を念頭に置いてというのだ、事実今も河豚にあたって死ぬ人は出ているのだ。
「食べたわ」
「そやったか」
「ああ、美味いけどな」
「毒のない種類もおるけどな」 
 メルヴィルはこのことを話した。
「河豚は」
「そうやったな」
「けど多くの種類で毒あってな」
 それでというのだ。
「わしも河豚はな」
「覚悟して食べたな」
「こっちの世界でも今でもな」
「そうしてるな」
「星のモンやと日本組が好きなモン多いけどな」
「特にあの四人な」
 羅が眉を顰めさせて言ってきた。
「例の奈良のな」
「ああ、あいつ等河豚も好きやな」
 施も応えた。
「お菓子とか炭酸飲料とか好きで」
「焼肉とかステーキも好きでな」
「ラーメンとかもでな」
「鍋も好きで」
「よお四人で食べてるな」
「すき焼きも好きで」
「河豚鍋もやな」
 こちらの鍋もというのだ。
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