【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第7節】背景設定6: 次元航路と次元世界の海図について。
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東寄りへ40ローデ」の地点にある〈無1アムネヴィア〉は、「一等航路」でミッドと結ばれています。
【なお、ミッドに接続している「安全な航路」は、全部で18本もあり、そのうちの5本までもが一等航路となっています。
(これらの数値は、次元世界全体で見ても、ほぼ「最大級」です。)
一方、「現在のベルカ」に接続している「安全な航路」は、全部で8本しか無く、しかも、一等航路は一本もありません。
第二戦乱期の初期に「次元震動兵器」によって何本もの重要な航路が崩壊した上に、その後は、ベルカ世界そのものも荒廃した結果、今では次元航路を支える「世界の生命力」それ自体が相当に弱くなっており、「近隣の諸世界」につながる航路もみな「潜在化」しているからです。】
そして、そのアムネヴィアの上空から亜空間に入ってすぐのところに、(以下に述べる「広大な外湾」の中に)時空管理局の〈本局〉がある訳ですが……。
このアムネヴィアは、可住惑星としては相当に大型で、質量は標準値のおよそ4倍もあります。それだけに、重力も強く、大気も濃密で相当に蒸し暑く、立って歩くことはおろか、普通に呼吸をすることすら困難で、人間が居住するには全く適していません。
(よく訓練された陸士ですら、生身では1刻と保たないほどです。)
そのため、この世界は「本局のお膝元」であるにもかかわらず、今なお「全く文字どおりの意味で」無人の世界のままとなっています。
(つまり、自然保護隊や観測要員ですら地上には駐留していません。)
しかしながら、人間以外の動植物は大いに繁栄しており、その莫大な「生命力」を背景とした「世界の魔力素」も大変に強大なものとなっています。
そして、これほど「余剰魔力素の大きな世界」ともなると、ただ単に『その分、多くの次元航路が接続する』だけでは無く、それらの次元航路の「先端部」同士が亜空間内で互いに融合して広大な「外湾」を形成し、その結果、他の世界から来た船は亜空間内でそのまま別の航路へ自由に「乗り換える」ことができるようになります。
つまり、『一旦、通常空間に降りてから、また改めて別の航路に入り直す』という手間をかける必要がありません。
こうした世界は、現行の次元航路網における重要な「中継拠点」となっています。
【現在確認されている600個あまりの世界の中でも、こうした「広大な外湾」を持つ世界は、全部で30個ほどしか存在していません。
アムネヴィアやミッドチルダ、デヴォルザムやクレモナやファルメロウの他、後述のカラバスやルビオーネも、そうした諸世界のうちの一つであり、一般に「4本以上の一等航路が接続していること」が、広大な外湾が形成されるための「必要条件」となっているのですが、ヴァイゼンの事例を見ると、そ
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