【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第7節】背景設定6: 次元航路と次元世界の海図について。
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界ローゼン」も〈辺境領域〉に属しています。
ちなみに、カラバスやジェブロンやファルメロウは、かなりギリギリですが、〈中間領域〉の側に属しています。
また、〈中央領域〉でも〈中間領域〉でも〈辺境領域〉でも、有人世界と無人世界の割合はほぼ半々なのですが、有人世界の中の、管理世界と管理外世界の割合は「どこでも同じ」という訳ではありません。
〈中央領域〉および〈中間領域〉においては、管理世界と管理外世界はほぼ半々で、どちらも二つの領域を合わせて七十数個あるのですが、〈辺境領域〉においては、有人世界の軽く八割以上が今もなお管理外世界のままとなっているのです。】
【……こんな感じで、大体お解りいただけたでしょうか?(汗)
正直な話、距離の設定に関しては、もう少し改めた方が良い箇所もあるかも知れませんが、今回は、取りあえずこの設定で行ってみたいと思います。】
なお、末筆ながら、この機会に、次元航行船の「物理燃料」についても述べておきましょう。
普通の恒星(主系列星)の内部では、まず「水素からヘリウムを作る核融合反応」が進行しますが、実際には『四個の軽水素原子核(陽子)が集まって、いきなりヘリウム4原子核(いわゆる、アルファ粒子)が形成される』という訳ではありません。
典型的な「陽子‐陽子連鎖反応」では、以下のような三段階の反応を経て、ヘリウム4原子核が形成されます。
1.まず、陽子と陽子が合体して、重水素原子核(陽子一個と中性子一個)ができる。
(つまり、一方の陽子は、中性子に「変化」している。)
2.その重水素原子核に、さらに陽子が合体して、ヘリウム3原子核(陽子二個と中性子一個)ができる。
3.そうしたヘリウム3原子核同士が合体して、陽子二個が飛び出し、残りがヘリウム4原子核(陽子二個と中性子二個)となる。
いずれも大変な高温と高圧を必要とする反応ですが、中でも、1の反応は「現在の人類の技術では、とても実現は不可能なレベルの高温と高圧」を必要とするため、次元世界では古来、もっぱら3の反応ばかりが利用されて来ました。
【ちなみに、現在の地球における核融合実験施設では、「重水素‐三重水素反応」ばかりが研究されていますが、これは、ひとつには『必要とされる条件(温度と圧力)が他の反応よりも相対的に緩いから』であり、もうひとつには『地球上では、重水素や三重水素が(ヘリウム3に比べれば)割と入手しやすい原料だから』です。
しかし、この「重水素‐三重水素反応」には、ひとつ重大な問題があります。
それは、『大量の「高エネルギー中性子」が発生してしまう』ということであり、電荷を帯びていない中性子は磁場で制御することができないため、周囲の人間の「中性子線による被爆」を防ごうと思うと、分(ぶ
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