【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第6節】キャラ設定6: ブラウロニアとミカゲ。
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ですが。】
一方、ミカゲは新暦83年の9月に、八神家に加わりました。
彼女は、〈沈黙の鏨〉という識別コードからも解るとおり、ヴィータの〈グラーフアイゼン〉とは相性もピッタリです。
【なお、鏨とは、鋼で作った鑿のこと。鑿とは、細く鋭い先端部を金属や岩石の表面に押し当て、後ろから金槌で叩くことによって、その金属や岩石を削ったり割ったりするのに用いる道具のことです。】
生まれは、明らかに何百年も前の古代ベルカなのですが、違法な研究所で一度、大半の記憶を強引に消去されてしまっているので、ミカゲ自身は、ヴィータたちによって救出される以前のことをもう何も覚えていません。
それどころか、今ではもう「古びた洋館」で暮らしていた頃のこともほとんど覚えていません。記憶が鮮明になるのは、「85年の11月の転居」以降のことです。
実は、人間の意識が表層と深層に(意識と無意識に)分かれているのと同じように、高度な人格を具えたユニゾンデバイスの記憶も、表層メモリーと深層メモリーに分かれています。
人間でも、赤子の頃の記憶は、成長した時にはもう「意識」の上に残ってはいませんが、それは決して「跡形も無く」消え去った訳ではありません。それらの記憶は、意識の深層へと沈み込み、その人の「無意識」を(その人ならではの「もう死ぬまであまり変わることが無い個性」を)形成してゆくのです。
(昔の人々は、これを『三歳児の魂、百歳まで』と表現しました。)
それと同じように、ユニゾンデバイスも(全く何のメモリーも無い状態から始めたのであれば)最初の何年かの記憶は、深層メモリーへと沈み込んでしまいます。
結果として、それらの記憶は、表層意識の上では思い出せなくなってしまうのですが、決して完全に消去された訳では無く、そのユニゾンデバイスの無意識(本人にも意識化することのできない個性や行動原理)を形成する糧となるのです。
【リインは新暦67年の8月に生まれましたが、やはり、最初の3年ほどの出来事は、今となってはもうほとんど覚えていません。
アギトは違法な研究所で長らくヒドい扱いを受けていたので、ゼストとルーテシアに助け出される前から記憶ははっきりしているのですが、無意識の個性は、いささか粗暴でひねくれたものになってしまいました。
(それも、八神家で生活するうちに「ゆっくりと」矯正されていったのですが。)
ミカゲは「深層メモリー」まで何割かは消去されてしまっていたため、やはり、最初の2年ほどの記憶は、深層メモリーを充分な深さに
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