【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第6節】キャラ設定6: ブラウロニアとミカゲ。
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
で、罪の無い小児が死にかけている』というのであれば、また話は別です。
はやての指示により、シャマルは手早く、弟の体を抱きしめて狼狽えているブラウロニアに現地の言葉で事情を説明しました。そして、はやては、状況を理解したブラウロニアとその弟を、シャマルとともに転送で〈ヴォルフラム〉に収容。シャマルはそのまま少年の緊急手術を行ないます。
技術的には決して難しい手術ではなく、アルカイオスは問題なく助かりました。
それでも、コリンティアの医療技術では、おそらく助かってはいなかったでしょう。ブラウロニアは涙ながらに、はやてに繰り返し、くどいほどに感謝します。
はやては半ば事情聴取のつもりで、ブラウロニアに「このような事態に到った事情」を話すよう促しました。
(逮捕した武器購入者たちの事情聴取は、ルーテシアとファビアに任せています。)
そして、一連の事情を把握した上で、はやては彼女に「今後の身の振り方」を尋ね、ブラウロニアが何も答えられずにいると、『本当に他に行くところが無いのなら、ミッドに来てはどうか』と誘いました。
「それに答える前に、一度、実家の様子を見せていただけますか?」
ブラウロニアにそう乞われて、はやては上空からの映像を拡大し、艦橋のモニターに大写しにしましたが、すでにエレクテイオン家の居館は跡形も無く燃え落ちていました。王宮の近衛隊もすでに撤収したようです。
生命反応は、もう全くありません。
その説明を聞いて、ブラウロニアは両親や使用人たちの死を悼みながらも、ひとつ重大な決意を固めました。
『あなたの仰るとおり、私はミッドチルダに帰化します。つきましては、最後に、主君である老王に一言、暇乞いをさせてください』
しかし、このまま〈ヴォルフラム〉で王宮に乗り付けてしまうと、たとえこちら側にその意図は無かったとしても、『管理局が、管理外世界の国家権力を武力で威圧した』という形になってしまいます。
とは言え、王宮は今や彼女にとって「敵の根拠地」でもある訳ですから、そこへブラウロニアを単騎で乗り込ませる訳にもいきません。
ブラウロニアは、はやてのそうした説得を受け入れ、やや不本意ながらも、暇乞いは書簡で済ませることにしました。
そして、その書簡は翌日、未明のうちに、リインが密かに老王の許へと届けました。
リインは王宮の上空で久々に「手乗りサイズ」の姿となり、警備の目をかいくぐって、小窓から老王の病室に侵入。まだ眠っていた老王をシャマル直伝の「回復魔法」で叩き起こし、直接に書簡を手渡して、また去って行きます。
一方、その書簡から一連の状況を理解すると、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ