【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第6節】キャラ設定6: ブラウロニアとミカゲ。
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
してやることだけでした。
地下道を抜けたブラウロニア(16歳)は、暮れなずむ空の下、追手が全く来ていないことを確認した後、齢の離れた弟アルカイオス(6歳)と何十人かの忠実な従者たちを抱え込んだまま、「森の入り口」でしばらく途方に暮れていました。居館から持ち出すことができたモノはあまりにも少なく、このままではまともな夜営すらままなりません。
いや。それ以前に『これから先、一体どこへ向かえば良いのか。それさえも解らない』といった状況です。
しかも、その時、居館への襲撃とは全く別の案件として、「もうひとつの危機」がブラウロニアたちに迫っていました。
一行は、燃え盛る居館の方にばかり気を取られていたため、森の奥に潜む「不穏な気配」に気づくのが遅れたのですが、実は、小型の質量兵器(実弾の銃器)を手にした一団が、密かにブラウロニアたち一行を遠巻きにして「試し撃ち」の機会を窺っていたのです。
いわゆる「落ち武者狩り」であれば、現地の正規軍を不用意に敵に回す心配も無いので、他の世界から違法に銃器を購入した犯罪者たちにとって、この状況はまさに「渡りに舟」といったところでした。
しかし、何という僥倖でしょうか。そんなところに偶然やって来たのが、「管理外世界への違法な武器密売事件」の捜査のため、コリンティアに来ていた八神司令だったのです。
【はやてにとっては、これが、〈エクリプス事件〉終了後の(半年間の謹慎処分が終わった後の)最初の仕事だったのですが、今回は(守護騎士たちだけではなく)ルーテシアとファビアの二人をも、いろいろな経験を積ませるために連れて来ていました。】
その時、〈ヴォルフラム〉はステルスモードで、低空を超低速飛行していました。
地表に武器反応を確認したため、よくよく見ると、本来この世界には存在しないはずの質量兵器を持った一団が、それを持たない一行に、今しも背後から襲いかかろうとしているようです。
現在、捜査中の「密売による武器」に間違いありません。
八神司令は即座に三人の守護騎士とアルピーノ姉妹を地表に転送し、「過剰戦力」をもって犯罪者たちを一網打尽にしました。
(今回、ザフィーラだけは連れて来ていません。)
ですが、不運にも、一発の流れ弾がアルカイオスの左胸に命中してしまいます。
本来ならば、管理局は『管理外世界における「現地の人間」同士の争いには一切介入しない』というのが原則です。はやての立場から考えても、目的はあくまでも「違法な武器の押収と、購入者たちの一斉逮捕、および(誰から買ったのか、などの)事情聴取」であり、「被害者の救済」ではありません。
しかし、『目の前
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ