暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
 【第6節】キャラ設定6: ブラウロニアとミカゲ。
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


 ブラウロニア・エレクテイオンは、〈外9コリンティア〉出身の魔導師で、新暦84年の春には、18歳で早くも「空戦Sランク」に認定されました。
 今では「ユニゾン抜きのシグナム」とならば「いい勝負」ができるほどの実力です。

 外見は、やや長身で筋肉質。鋭い目つきにすらりと伸びた黒髪。
 性格は、知的で冷徹な反面、責任感が強く、何かと自己犠牲的。
 もちろん、攻撃力も相当な高レベルなのですが、防御力と機動力がそれをもさらに上回っているため、「相対的に」攻撃力がやや見劣りしています。
 両の籠手(こて)から繰り出される砲撃魔法も相当な威力ですが、実戦においては大半の場合、それはただの牽制(けんせい)で、実は、〈双剣ディオスクーロイ〉による斬撃の方が主な攻撃となります。巧みに幻術魔法を織り()ぜた彼女の攻撃は、並みの魔導師にはもう()けることすらできません。
(決め技は「轟刃(ごうじん)千裂斬」や「閃影(せんえい)十字斬」など。)
 また、彼女は「秘技・曳光(えいこう)縛鎖(ばくさ)」(とてつもなく強固で長大なストラグルバインド)の使い手でもあり、12歳の時には、早くも『飛行中の飛竜を空中で縛り上げて、そのまま竜騎士ごと一気に斬り伏せた』という実績があります。

 コリンティアは古代ベルカの流れを()む「歴史の古い世界」ですが、悪く言えば「古臭い封建制社会が今もそのままに生き残っている世界」です。
 ミッドチルダからそれほど遠くもなく、昔から文化的には一定の交流もあるのですが、以前からずっと多数の国家に分裂したままで、中央政府がまだ存在していないため、今なお管理世界の一員にはなっていません。
(諸王の上に君臨する「上王」という存在もいるにはいるのですが、これはあくまでも宗教的な権威であって、政治的な実権はほとんど無いようです。)

 彼女の父親は優秀な「陸の騎士」として「とある国王」に仕えていましたが、彼女もまた12歳にして「空の騎士」に叙任され、その老王に忠誠を誓いました。
 しかし、父娘(おやこ)の名声が高まるにつれて、新参のエレクテイオン家は次第にその国の古参の重臣たちから(ねた)みを買うようになり……やがて英明なる老王が(やまい)に倒れると、成り行きのままに実権を掌握した凡庸(ぼんよう)な第一王子は、重臣たちの讒言(ざんげん)()に受けて、ついには近衛隊に「エレクテイオン一族の殲滅(せんめつ)」を命じてしまいます。
 居館(やかた)への襲撃に気づいた時には、すでに手遅れでした。今からどう戦っても、全く勝ち目が無いほどの戦力差です。
 エレクテイオン夫妻にできたのは、ただ自分たちが敵の目を引き付けている間に、火を放たれた居館(やかた)から「秘密の地下道」を使って「自慢の娘と愛する息子」を無事に逃が
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ