【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第5節】新暦84年の出来事。
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「それから、最初に謝っておくけど、私は決して指導が上手な方じゃないから、私がフェイトさんから受けた指導と同水準の指導は、私の能力では、あなたに与えられそうにないわ。フェイトさんが今、『長期休暇』の最中でなければ良かったのにね」
「いえ。自分は大変よくしていただいていると思っていますから」
メルドゥナはそう言ってくれましたが、ティアナは元々、どちらかと言えば、言葉よりも行動で語るタイプの人間です。
(これは、私一人ですべて抱え込むのは、ちょっと難しいのかも知れない。)
ティアナは比較的早い段階でそう考えるようになり、これ以降はメルドゥナを鍛えるため、積極的に同僚の執務官など、いろいろな人に頼んでこまめに合同訓練を繰り返すようになりました。
(翌85年9月の合同訓練は、その集大成とでも言うべきものとなります。)
また、この7月には、エイミィ(35歳)が復職しました。
ゼメクとベルネ(満1歳あまり)は、正式に実母エイミィの弟夫婦、セブラス(27歳)とレドナ(25歳)の養子になります。
一方、クロノの使い魔シャルヴィは育児を終えて、満1歳あまりにして早くも「第二の人生」に乗り出すことになったのでした。
以後、彼女は末永く、クロノの秘書を務めることになります。
そして、この年も7月の下旬になると、また例年どおりIMCSの地区予選が始まりました。早いもので、今年でもう「第32回大会」になります。
ナカジマジムからは、引退したアインハルトとミウラとリオに代わって、一卵性双生児のファルガリムザ姉妹(12歳)が初出場し、それなりに健闘しました。
覇王流を受け継いだアンナ(15歳)も、引退した「アインハルト師匠」の後を継ぎ、初めて都市本戦に進出します。
また、ヴィヴィオとコロナも、例年どおり都市本戦に出場しました。
その後、10月の都市本戦で、アンナは惜しくも2回戦負けとなりましたが、ヴィヴィオとコロナ(15歳)は「ベスト8」に残りました。
ジャニス(18歳)もまた、準決勝にまでは進めませんでしたが、5位から8位までの決定戦で、三度、コロナと熱戦を繰り広げ、ついに勝利します。
一方、ヴィヴィオは準決勝で、リンギアに判定負けとなりました。
結果としては、ヴィヴィオは3位に、ジャニスは5位に、コロナは7位になります。
決勝戦では、無所属のテッサーラ・マカレニア(15歳)が、リンギア・ヴリージャス(16歳)を抑え、大差の判定で優勝しました。
【しかし、彼女は以前から何かとコンディションを崩しやすい選手でもあり、翌11月の都市選抜では、西半部の都市本戦優勝者にチャンピオンの座を譲ってしまいます。
その結果として、この年の世界代表戦は、『ミッドの代表が12年ぶり
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