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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
 【第5節】新暦84年の出来事。
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「あなたはまた、そういうエロいことを。(苦笑)」
「アリサちゃんとすずかちゃんなら、まだまだ授乳中だよ。(笑)」
 なのはは冗談めかした口調でしたが、はやては真顔(まがお)でこう返しました。
「そのために地球まで行くというのも、さすがになあ。……まあ、最近は、ヴィータが大人の姿でいてくれるから、新鮮な気持ちで乳もみしとるわ」
 なのはとフェイトは、さすがにちょっと呆れ顔です。
「はやてちゃんは、いつかきっとそれで身を滅ぼすと思うよ」
「乳房なんて、自分にだって、ちゃんと二つあるじゃないの」
「自分で自分の乳もんで、気持ちよがっとったら、変態やないか!」
「やたらと他人(ひと)の乳をもみたがるのは、変態じゃないのかしら?」

 そんなバカ話でひとしきり笑い合ってから、はやても今度は、二人に少し真面目な話をしました。八神家は近いうちに、再び引っ越しをする予定だ、という話です。
「具体的な物件はまだ探してもおらんのやけど、ミウラももう先月から士官学校の寮に入ったことやしな。早ければ今年中にでも、遅くとも来年のうちには、引っ越すつもりでおるんよ」
理由は、ミカゲの破壊活動(苦笑)と、提督昇進による守秘義務強化の必要性でした。実際に、今の家にはもう壁にも床にも幾つもの穴が開いているし、また、「提督としては」今の家ではセキュリティがまるっきり不足しているのです。
「ヴィクターの話を聞く限りでは、昔のジークの破壊活動ほどヒドイものではないんやけど……。まあ、局の側の本音としては、私らを官舎に押し込めて、監視したいんやろうなあ」
 実のところ、「八神はやて提督」は、管理局〈上層部〉の一部の将軍たちからは、かなり本気で危険視されていたのでした。

 また、はやてはヴィヴィオの姿を横目に見ながら思いました。
(私らは、アギトが二年ちょい眠っとっただけでも、こんなにも心配だったんや。冥王陛下が眠りに就いて、もうそろそろ六年になる。ヴィヴィオも顔には出さへんけど、内心ではメッチャ心配しとるんやろうなあ……。)
 実際、そのとおりだったのですが、今のヴィヴィオには、これ以上、もうどうすることもできなかったのです。


 この年の7月上旬、〈マリアージュ事件〉の終了から6年が経ち、主犯「ルネッサ・マグナス」(24歳)は、模範囚として仮出所を認められました。
 しかし、彼女はそのまま逃亡し、故郷のオルセアへと密航してしまいます。

 その頃、ティアナは〈管22ハドマンド〉の「第1首都グリドヴァルカ」で仕事中でした。メルドゥナが補佐官になって最初の仕事でしたが、相当に難航しています。
 ティアナはこの事件のせいで、4月下旬から8月上旬にかけて、グリドヴァルカから少しも動くことができず、結果として、ティアナはルネッサの件には全く関与することが
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