【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第3節】新暦83年の出来事。
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、しばしば武装隊を〈ヴォルフラム〉に乗せて行動するようになっていました。
それで、以下に述べる9月の一件に際しても、ガルバス・ドストーレス二等陸尉(26歳)が率いる「荒くれ部隊」を〈ヴォルフラム〉に乗せていたのです。
【ガルバス・ドストーレスは、「灰色熊」の異名を取る大男で、『新暦76年の8月、何かの拍子に三歳も年下のスバルに理不尽なケンカを売って、全員でコテンパンにされてからは心を入れ替えた』という「元問題児」です。】
新暦81年7月末日に、アギトがみずから「昏睡モード」に入って以来、はやてたち一同はずっと「純正古代ベルカ製のユニゾンデバイス」を探し続けていたのですが、それから二年以上の歳月が流れた83年の9月、はやてたちは、ついに「それらしきもの」の情報を手に入れました。
とある管理外世界で、隠れて違法な魔導研究を続けていた非合法の研究所を、八神家は過剰戦力で一気に制圧しました。そして、期待していたとおりに、その研究所で(昔のアギトと同様の境遇に置かれていた)オリジナルの古代ベルカ製ユニゾンデバイスを一体、発見し、それをそのまま救出・保護します。
そのデバイスの識別コードは〈沈黙の鏨〉と言いました。
アギトと同様に昔の記憶はほとんど失っていましたが、健康的な小麦色の肌と癖のない漆黒の髪を持った可愛い子です。
救出時の経緯から、彼女はヴィータによく懐きましたが、〈本局〉で詳しく調べてみると、ヴィータは実際に彼女のロードとして理想的な存在でした。
その後、管理局の了承を得て、彼女は正式に八神家の一員となりました。
(ヴィータはさんざん悩んだ挙句に彼女を「八神ミカゲ」と命名し、ミカゲは以後、ヴィータ専用の融合騎となります。)
ミカゲは、研究所であまりにも多くの記憶を消去されてしまっていたので、彼女は当初、何事に対しても反応が鈍く、幼稚と言うよりも、半ば痴呆のような状態でした。
それでも、はやてたちは何とかして本人の同意を得ると、早速、彼女の中からユニゾンデバイスとしての「基礎プログラム」をコピーし、それをアギトの中に移植しました。
すると、物理的な損傷もゆっくりと修復されてゆき、12月になると、アギトはついに「元どおりの記憶と人格を持ったまま」覚醒したのです。
実に2年と4か月ぶりの目覚めで、アギトはまず、自分が覚醒できたのは「もう一体のユニゾンデバイス」のおかげだと聞かされると、まだ少し寝ぼけているかのような表情のミカゲを固く抱きしめて、熱烈に感謝の意を表現しました。
(ミカゲも嬉しそうにはしていましたが、この時点では、まだ『今ひとつ反応が鈍い』という状況でした。)
また、アギトは家族とともにミッド地上に降りると、自分が昏睡して
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