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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
 【第3節】新暦83年の出来事。
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と、それで、アインハルト自身の中では自分の人生に改めて「ひと区切り」がついたらしく、インタヴューではこんな爆弾発言(?)をやらかしてしまいます。

 インタヴュアー「それでは、チャンピオン。来年への抱負をひとつお願いします」
 アインハルト「いえ。申し訳ありませんが、私は今年を最後にIMCSの選手を引退します」
 インタヴュアー「えっ!? それは……勝ち逃げ、ということですか?」
 アインハルト「いえ。勝っても負けても今年で最後にすると、最初から決めていました」
 インタヴュアー「ええっと……まだ16歳なのに、それは何故でしょうか?」
 アインハルト「高等科を卒業したら、すぐに管理局に入る予定なんです」
 インタヴュアー「いや。その……お仕事と両立とかは、やっぱり、無理なんでしょうか?」
 アインハルト「すみません。執務官を目指して、勉強に専念したいので」
 インタヴュアー「ええっと……(気を取り直して)そう言えば、ヴィクトーリア・ダールグリュン元選手も、この春から、ラウ・ルガラート執務官の許で補佐官として働いておられるそうですが……チャンピオンは、どなたか具体的に目標にしている執務官とか、いらっしゃるんでしょうか?」
 アインハルト「そうですね。魔法のタイプなどは全く違うんですが、個人的には、フェイト・ハラオウン執務官を目標にしています。(同性婚的な意味で。キリッ)」

 その日、なのはとフェイトは自宅でその中継を観ていたのですが、フェイトはこの場面で思わず盛大に茶を()いてしまいました。

「すごいね、フェイトちゃん。休職中なのに全ミッドチルダ中継で名指しだよ。こういう時って、普通はラウさんの名前が()がるものなのにね」
「わ、私……彼女に何か、特別なコトしたかな?(オロオロ)」
「さあ。それは、私に訊かれても解らないけど。でも、やっぱり、彼女は元々、フェイトちゃんに似ているトコロがあったんだと思うよ。小さい頃から重たいモノを背負わされていたトコロとか。それなのに、どんなに苦しくても安易には他人(ひと)を頼らない性格だったトコロとか……。彼女も自分でそれに気づいているから、フェイトちゃんを目標だと思うんじゃないのかなあ?」
「ん〜。まあ……それは、確かに、そうかも知れないけど……」
(でも、まさかと思うけど、『同性婚的な意味で』とかじゃないわよね?)
【フェイトさん、大当たりです!(笑)】


 さて、ここで、話は少しだけ(さかのぼ)って……。
 八神はやては〈エクリプス事件〉が終わり、所属を〈本局〉の「次元航行部隊」へと移された後も、八神家の一同や、時にはルーテシアやファビアらとともに、次元航行艦〈ヴォルフラム〉を駆り、そのまま「捜査司令」としての仕事をずっと続けていた訳ですが……この83年には
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