【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第3節】新暦83年の出来事。
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ったのでした。(笑)
数時間後、『なのはが倒れた理由も半分以上は「単なる睡眠不足」だった』と解って、スバルとティアナも安心しましたが、アインハルトへのお祝いの相談を終えた後で、ティアナはフェイトから不意に別件で相談を持ちかけられます。
ルキーテの名前を聞くと、ティアナもすぐに思い出しました。
「あ〜。お二人の結婚式にも夫同伴で来ていた、モザヴァディーメ人の執務官さんですよね」
「ええ。現住所はフォルスの第二首都……と言って、解るかしら?」
「はい。ガスプシャルスは、五年前、最初に〈マリアージュ事件〉が始まった場所ですから、おおよそのことは」
「そう言えば、そうだったわね。……実は、彼女も今、妊娠中で、『年が明ける頃には生まれる』と聞いたから、私も『お祝いは何にしようか?』とか考えていたところだったんだけど……彼女は先日、不意に夫とともに行方不明になってしまったのよ」
「執務官が妊娠中に行方不明と言うと……拉致ですか?」
凶悪事件を担当することの多いティアナは、ついついその可能性から先に考えてしまいます。
フェイトは、いかにも辛そうな表情でした。
「家の中には争った形跡も無く、最後の目撃情報も、近所の人の『慌てた様子も無く、ごく普通に二人で車に乗って出かけた』というものだから、まだ断定はできないんだけど……現地で『執務官案件』に切り替わった、ということは……そういうことよね?」
単なる事故の可能性が高いのであれば、現地の陸士隊が今までどおりに普通の捜査を続けているはずなのです。
ティアナは全く不本意ながらも、小さくうなずきました。
「私は、現地の担当執務官とは面識が無くて……しかも、今は長期の休暇中という身の上だから、訊いても何も教えてもらえないのよ」
「フォルス人は、固い人が多いですからねえ。まあ、良く言えば、職務規定に忠実ということなんでしょうけど」
「だから、できたら……と言うか、できる範囲で……あなたもこの件について調べて、私にも少し捜査状況とかを教えてくれないかしら?」
「解りました。幸い、当面は急ぎの案件もありませんから、取りあえず、明日にでも、フォルスに行ってみますよ」
「ありがとう。他でもないあなたにそう言ってもらえると、本当に助かるわ」
そうして高町家を辞した後、スバルとティアナは「自動運転」の車の中で、こんな会話をしていました。
「フェイトさんも大変そうだったね。私、あんな弱々しいフェイトさん、初めて見たよ」
「育児疲れの上に、友人が安否不明ではね。憔悴するのも、無理は無いわ」
すると、そこへ不意に、ギンガからの通話(音声のみ)が入ります。
「ティアナ。今、時間、いいかしら?」
「ええ。今は、大丈夫ですよ。
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