【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第3節】新暦83年の出来事。
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この地域で使用されていたハヴィヌーザ語が、現在の「モザヴァディーメ連邦標準語」の原型となったのです。
音感も語順も文法も、ミッド語やベルカ語とは全く異質な言語で、生徒らの中には、わざと自動翻訳機を外して「異国情緒」を楽しむ猛者もいました。
特に、旧市街の『二階建てで瓦葺きの木造建築が、整然と続いている』という古風な街並みは、ミッドでは、もうどこにも見られない種類のモノです。
数日後、生徒たちもみな大いに満足して、ミッドに帰りました。
そして、翌7月の下旬。今年もまたIMCSの地区予選が始まりました。
男子の部では、地区予選13組の準決勝でバラム・ブロムディス選手(14歳)の「あからさまな反則行為」(ダウンしている相手への攻撃)などもあって、随分と荒れたようですが、女子の部では、これといった「番狂わせ」も無く、おおむね順当な結果となりました。
ナカジマジムの「初期メンバー五名」は昨年と同様に揃って地区予選で優勝し、都市本戦に進みました。アンナだけは予選準決勝で惜しくも敗退しましたが、その試合内容は充分なもので、実のところ、その判定もやや微妙なものでした。
また、ナカジマジム以外では、ジャニスも今年は都市本戦に進出しました。
一方、8月になると、地球では、恭也(37歳)と忍(36歳)が長らく住み続けていたドイツを離れ、子供たち(1男2女)とともに日本に帰国しました。
移民の問題で現地の治安が悪化し、雪人や雫の通う初等科学校でも一つ二つ問題が起きて以来、ずっと帰国のタイミングを窺ってはいたのですが、最終的な判断としては「すずかの妊娠」が決め手となりました。
恭也は「婿入り」した身なので、一家五人は以後、すずかたちとともに「月村家」のお屋敷で生活をすることになります。
姉の忍が帰って来てくれて、すずかは本当にいろいろと助かりました。
【あくまでも結果論ですが、翌年(西暦2020年)の欧州の「コロナ禍」による惨状を考えると、『ちょうど良いタイミングで日本へ逃げて来ることができた』ということになります。
なお、月村家の三兄妹の名前は、何故か、「雨冠」の字で揃えられていました。
雪人(11歳)は、西暦2008年(新暦72年)11月の生まれで、カレルやリエラと同い年ですが、特に面識はありません。
(彼は、将来的に「御神真刀流」関連の話を全部、一人で引き受けることになりますが、その代わりに、魔法関連の話には一切、関与しません。)
雫(7歳)は、西暦2012年(新暦76年)7月の生まれで、高町家の美琴よりも一つ年上です。
霧香(3歳)は、西暦2016年(新暦80年
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