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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
 【第2節】新暦82年の出来事。(後編)
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ありませんでしたが、アインハルトはこの頃、すでにそれなりに『飛べる』ようになっていました。
 ファトラの教え方も、相当に上手(うま)かったようです。今はまだ、単に『飛べる』というだけで、なかなか「本格的な空戦」とまでは行きませんでしたが、それを始めるための「基礎」はもう充分に出来上がったと言って良いでしょう。
 最後の週には、ファトラからも次のように言ってもらえました。
『空戦の魔導師ランクはまだちょっと無理ですが、空士訓練校の受験ぐらいなら、もう充分に手が届くレベルになっていると思いますよ。高等科を卒業と同時に訓練校に入るとしても、受験まではまだ一年以上あります。その間、この調子で訓練を続ければ、訓練校など半年で卒業できるかも知れませんね。どうか、この調子で頑張ってみてください』
 もちろん、IMCSはあくまでも「陸戦競技会」なので、空戦技能それ自体は試合の勝敗にあまり関係が無いのですが、それでも、自分に自信がついたのは良いことです。
 アインハルトの「心技体」の充実ぶりは、ナカジマジムの仲間たちからも『今年のアインハルトさんは、一味(ひとあじ)違う』と(ひょう)されるほどでした。

 そして、『地区予選の結果は』と言うと……。
 まず、U−15大会を卒業したジャニス・ゴート選手(16歳)は、IMCS初参戦で、テッサーラ(13歳)を下すも、翌8月の予選決勝でコロナ(13歳)に敗北しました。
(しかし、この時の「熱戦」により、ジャニスはこれ以降、コロナとは「親友」になります。)
アンナ(13歳)も強敵を相手に健闘しましたが、まだ都市本戦には届きませんでした。
 それでも、ナカジマジムからは、何と5名もの選手(アインハルト、ミウラ、ヴィヴィオ、コロナ、リオ)が都市本戦への出場を決めたのでした。


 一方、同82年の8月には、ヴィクトーリアがまだ空士訓練校に在学しているうちに、彼女の祖父ベルンハルト(73歳)が死去しました。
(彼もまた、その父親テオドールと同様に、70歳で引退しています。)
 そして、彼の妻リアンナ・クローベル・ダールグリュン(72歳)は、今や友人でもあるマーヤ・ラグレイト(75歳)とともに「夫に先立たれた者」同士で以後十数年に及ぶ、長い「隠遁(いんとん)生活」を送ることとなったのでした。
 これによって、ヴィクトーリアの父ハロルド(48歳)が、名実ともに、ダールグリュン本家の「第13代当主」となります。
【なお、この頃から、ハロルドの実弟であるダミアン少将(44歳)は「暗黒面(ダークサイド)(?)」に()ちて行ったようです。】


 そして、9月になると、かねてから申請していた「特別許可」が下りたので、はやては〈本局〉から衛星軌道拘置所への回線を開き、スカリエッティと会話をしました。
 予想
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