【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
【第2節】新暦82年の出来事。(後編)
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ン政府から(観光地としての風評被害も含めて)天文学的な額の賠償を要求され、万を超える遺族からも同様に賠償を請求され、さらには、管理局からも法的に「解散命令」を受けてしまい、あえなく倒産しました。
会社の資産はすべて売却され、罪なき社員たちも一旦は全員がその職を失い、その後、ヴァイゼンでは長らく「カレドヴルフ・テクニクス」の名を口にすることすらタブーとなったのでした。
一方、管理局の側でも、「禁止すべき質量兵器」の具体的な範囲が見直された結果、エクリプス事件で活用されたAEC武装も、その多くが「違法な存在」となってしまい、デバイスの重武装化という「方向性」そのものが否定されるに至りました。
【この事件(モグニドールの惨劇)には、実は、もう一つ「裏」があったのですが……その話は、また「インタルード 第8章」で触れます。】
そして、同月の下旬、なのはもフェイトも疑似受精卵が無事に着床したと確認された直後のことです。シャーリーが二人の専用病室まで報告に来てくれたので、なのはとフェイトは早速、彼女と以下のような会話をしました。
シャーリー「自然妊娠なら受精卵の着床率なんて20%台ですよ。生殖医療による妊娠でも一発で着床に成功する率は半々程度なのに……二人そろって成功とは、やっぱり、普段から体を鍛えている人は違いますねえ」
なのは「まあ、子宮まで鍛えていたつもりは無いんだけどね。(笑)」
フェイト「正直に言うと……私たちは17歳の頃から、もう8年以上も排卵抑制剤を使い続けていたから……昨年、負傷して入院して薬の服用を中断した時点では、着床以前の問題として、子宮がまた正常な内膜を形成してくれるのかどうか、少し不安だったわ」
なのは「昨年末の生理が……おおよそ8年半ぶりだったかなあ?」
シャーリー「最近の薬は副作用も無くて、本当に出来が良いですよね」
フェイト「それより、シャーリー。バルディッシュやレイジングハートの様子は今、どんな感じなのかしら?」
シャーリー「そうそう、その話でしたね。まだ少し時間がかかるので、もうしばらく〈本局〉の方で預からせてほしい、とのことです」
AEC武装が「非合法化」されたことで、レイジングハートやバルディッシュも、今は〈本局〉で武装解除をされているところなのです。
「両方とも、さすがは、E−デバイスですね。あれだけいじり回されても、AI本体はビクともしていません。……それにしても、レイジングハートって、一体何者なんですか? コアの部分は完全にブラックボックスになっていて、何が入っているのか本当に解りませんし……。アレ、E−デバイスとしても、普通の構造じゃないですよね?」
「何か、管制人格のようなモノが隠れてるってこと?」
「いいえ。コアそのものは
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