暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第6章】なのはとフェイト、結婚後の一連の流れ。
 【第1節】新暦82年の出来事。(前編)
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に、改修を終えた〈ヴォルフラム〉に乗って、管理外世界への違法な武器密売事件を捜査する』という、随分と手間がかかる割には、地味なお仕事でした。
 しかし、必ずしも『全員で出かけなければならない』という訳でもなく、また、未成年のミウラ(15歳)を一人だけ家に放置して出かける訳にもいきません。
(高町家では、なのはとフェイトが入院している間、ヴィヴィオが一人きりだったので、しばらく「住み込みの」ハウスキーパーを雇っていたようですが……八神家はいろいろと秘密が多すぎるので、あまり「外部の人間」を住み込ませる訳にもいかないのです。)

 そこで、今回はザフィーラが「一人でミッドに居残り」という形になりました。
 彼の「本業」は、はやてのボディガードなのですが、今回の任務では、はやてはずっと〈ヴォルフラム〉に乗っているはずなので、それも特に必要ありません。
 結果として、ミウラはこれから四か月ちかくの間、ザフィーラとの二人暮らしを満喫(?)することになりました。

 また、今回の任務はちょうど良い機会だったので、はやては、ルーテシアとファビアにも、しばらく〈ヴォルフラム〉に乗り込んでもらうことにしました。
 以後、はやては、この二人を「秘密の切り札」として育成してゆくことになります。
 また、この「武器密売事件」の捜査は予想外に長引き、7月になってから、〈外9コリンティア〉でようやく決着がつきました。
【その件に関しては、「キャラ設定6」を御参照ください。】


 一方、『なのはとフェイトは』と言うと……。
 フェイト自身がクローンであることが一部で問題視されたらしく、申請から認可まで二か月以上も時間がかかりましたが、二人は結婚式の後、例の病院で自分の卵細胞と相手の卵子の核とを融合させた「疑似受精卵」をお互いに幾つも作って凍結保存しておいたので、何とか無事に認可が下りた後、二人はすぐに自分の疑似受精卵を自分の子宮内膜に着床させる形で、同年の7月には仲良くお互いに相手の子供を妊娠しました。

【通常の動物は「二倍体」であり、ほとんどの染色体をそれぞれ二本ずつ持っています。一方は父親の精子から来た染色体で、他方は母親の卵子から来た染色体です。
 そして、哺乳類に限って言うと、実は、『一方の親から受け継いだ遺伝子だけが発現して、他方は生涯、発現しない』という決まりになっている遺伝子が数多くあります。
 当然、それらの遺伝子には、『それが父親から来たものか、母親から来たものか』を示す「分子レベルのマーキング」が(ほどこ)されている訳ですが、この現象を「ゲノムインプリンティング」と言います。
 そして、一方から受け継いだ遺伝子だけが発現するタイプの遺伝子の中には、もしもそれが全く発現しなければ個体に致命的な障害が発生するような遺伝子が幾つ
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