第八十五部第三章 北京星系を見てその六十一
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「聖徳太子の頃に出た」
「中国の秩序の中からでしたね」
「だから天子と言えましたね」
「日出ずる天子と」
「そうでしたね」
「そして中国を日没する天子と言った」
中国の皇帝に対してだ。
「そう言ったのだ」
「そして中国の皇帝は怒りましたが」
「それでもでしたね」
「兵を送ることなぞ当時は海が両国の間にあったので出来ず」
「それで、でしたね」
「認めるしかなかった」
その時の中国は隋であり皇帝は煬帝であった、実は自分からそう名乗ってはおらず死後に暴君ということでその名が贈られたのだ。
「仕方なくでもな」
「そして天皇は皇帝となった」
「日本という国の」
「それまでは華夷秩序にあったと中国はみなしていましたが」
「日本は違うと言った」
「そしてそれが通りましたね」
「そうなった、だが」
それでもというのだ。
「韓国はそう思っていなかった」
「日本も華夷秩序の中にあり」
「自分達より下である」
「そう思っていましたね」
「中国が大陸、韓国が半島でな」
そしてというのだ。
「日本は島でな」
「半島より下である」
「その意識もありましたね」
「とにかく王である韓国が自分達より下の日本に皇帝がいる」
「それは認められないことですね」
「そうだった、韓国も帝制だった時はあるが」
李氏朝鮮を大韓帝国と改称した時だ。
「その皇帝もな」
「日本が贈ったものでしたね」
「左様でしたね」
「そのことを思いますと」
「韓国としては」
「そうだ、どうしてもな」
韓国の感情的な問題としてはというのだ。
「日本の天皇を認められないのだ」
「皇帝としては」
「どうしてもですね」
「中華皇帝やローマ皇帝の様なものとは」
「認められないですね」
「そうだ、日本はだ」
まさにといのだ。
「皇帝だが」
「韓国は王である」
「今は大統領ですが」
「国としての格はそれであった」
「そこに問題がありますね」
「どうしても」
「だから天皇を王と呼ぶのだ」
韓国だけはというのだ。
「そしてそれがな」
「他国からは無礼に見えますね」
「皇帝を皇帝と呼ばない」
「そのことが」
「皇帝と王は全く違う」
同じ君主でもだ。
「何度も言うが王を任命出来るのは皇帝だ」
「まさに王の上に立つ存在ですね」
「それが皇帝ですね」
「そうですね」
「今でもですね」
「ロシア大統領も膝を折り」
そしてというのだ。
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