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夢幻水滸伝
第三百二十六話 七州掌握その十二

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「そやな」
「そやからですか」
「デリーロが勢力拡大してるな」
「テキサスの」
「あいつもな」
「ネバダのクリと共にですか」
「ああ、スタインベックな」
 トウェインはエリカが仇名で言ったのを名前で返した。
「あいつとな」
「はい、星の人と組んで」
「具体的にはオクラホマのガーランド、ニューメキシコのオコナーとな」
「三人ですね」
「そうなりつつある、それやとな」
「こちらはですね」
「ミッチェルにな」 
 彼に加えてというのだ。
「ミズーリのオニールもな」
「仲間にしたいですか」
「そうしよか、そうしたら十四州になってな」 
 そうしてというのだ。
「アメリカ西部随一の勢力になるわ」
「国力にですね」
「星のモンの数でもな」
「そやからですね」
「スタインベック達と戦う前にな」
 まさにその前にというのだ。
「あの二人とな」
「さらにですね」
「アイオワとミズーリもな」
 この二州もというのだ。
「掌握するで」
「そうしますか」
「ああ、敵よりも強くなる」
 トウェインは腕を組み強い声で話した。
「それこそがな」
「戦略ですね」
「それも圧倒的になれたら」
「なることですね」
「そやからな」
「私達もですね」
「今はまだな」
「戦わずに」
「勢力拡大にな」
「努めますね」
「そうするか、ほなや」
 トウェインは真剣な顔で言った。
「あの二人と二州についてな」
「はい、調べましょう」
 ヘミングウェーが応えた。
「ここは」
「そうしよな」
「そしてですね」
「ああ、声をかける」
「まずは」
「それでそれに頷かんかったらな」
「戦もですね」
 ヘミングウェーから言った。
「しますね」
「そうするわ、兎に角今度はな」
「お二人をですね」
「仲間にするで」
「そうしますね」
「ああ、まだスタインベック達とはや」
 彼等とはというのだ。
「戦わへん」
「お二人を仲間にして」
「そしてな」
「より強くなってからですね」
「戦うわ、国力だけやなくな」
「星の人でも圧倒して」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
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