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夢幻水滸伝
第三百二十六話 七州掌握その九

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「それでじゃ」
「下着の話をしてか」
「ムラムラときたならのう」
「結婚か」
「そうじゃ、わらわは婿殿に自分でとはさせぬけえ」 
 碧は強い顔と声でハンバーグを食べつつ話した。
「必ずじゃ」
「碧ちゃんがか」
「奉仕するけえ。五回でも六回でものう」
「そこまでいくと搾り取ってるやろ」
「いやいや、精のつく料理を作ってじゃ」 
 それでというのだった。
「夜はしっかりとのう」
「寝てもらうか」
「よく寝てこそ何でも出来るのう」
「それはな」 
 トウェインも否定しなかった。
「アインシュタインさん一日十二時間寝てたらしいし」
「それで婿殿もな」
「よお寝てもらうか」
「よく寝てよく働いてよく励む」
「最後のは夜の話やな」
「そうじゃ、しかしトウェイン君は脈なしか」
「自分は嫌いやない」
 トウェインは真顔で答えた。
「しかし友達であってな」
「夫婦にはならぬか」
「そうや、友達として好きや」
 確かな声で告げた。
「そこはな」
「譲らんか」
「そや、まあ着物の帯を締めなおしてな」
「やっていくけえ」
「宜しく頼むな」
「そうさせてもらうけえ」
 碧も確かな声で応えた。
「最後までのう」
「ほなな」
「やらせてもらうけえ」
 こう言ってだった。
 二人でハンバーグをメインとした昼食を食べつつ話した、尚二人共ハンバーグは二枚食べている。そして牛乳も飲んだ。
 七州の掌握は進んでいき遂にだった。
「ウイスコンシンもやな」
「はい、完全に掌握しました」
「あの州もそうしました」
「もうこれで七州掌握です」
「それが出来ました」
 瑠璃子達四人がグリフォンに乗ってそのウイスコンシン州に来たトウェインに話した。
「ここまでほぼ戦わず」
「使者を送って降してきました」
「自分達から降る街や村も多くてです」
「凄い勢いで出来ました」
「やっぱり宣伝やな」
 トウェインはこれの効果をここで感じて言葉に出した。
「それが大きかったな」
「ほんまそうですね」
「新聞にラジオ使って」
「あと雑誌も」
「そうしたらこうなりました」
「そやな、自分達も碧ちゃんもよおやってくれた」
 トウェインは四人に笑顔を向けて述べた。
「ほな成功した場合にと約束してた報酬もな」
「払ってくれますか」
「そうしてくれますか」
「ほな頂きます」
「そうさせてもらいます」
「そういうことでな、さてこれでわい等はアメリカ西部でダントツの勢力になった」
 このことを実感して言うのだった。
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