第三百二十六話 七州掌握その八
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「南は山ばかりじゃ」
「それでやっぱり平原は知らんか」
「四人共奈良の北の生まれじゃからのう」
だからだというのだ。
「山ばかり見ていてじゃ」
「そんな家をその目で見てか」
「かなり驚いてたわ」
「話は聞いていてもやな」
「その目で見てな」
そうしてというのだ。
「かなり驚いてたわ」
「そうなんか」
「ただすぐに慣れた」
そうなったというのだ。
「見ているうちにのう」
「そうなんやな」
「そうしたお家もあるんじゃな」
「そういうことや、それでウイスコンシンもやな」
「間近じゃ」
「ミシシッピー川渡ってか」
「到達してじゃ」
そうしてというのだ。
「掌握出来るわ」
「ほな最後まで頼むわ」
「やらせてもらうけえ」
碧は笑顔で応えた。
「紅葉饅頭の差し入れも貰ってるけえのう」
「気に入ってくれてるか」
「大好物じゃからのう」
トウェインに牛乳を飲んでから話した。
「満足してるけえ」
「それは何よりやな」
「それでじゃ」
碧はさらに言った。
「お好み焼きも食べちょる」
「そっちの差し入れもやな」
「やっぱりお好み焼きは安芸じゃ」
この世界の国名で話した、この世界の日本は都道府県ではなく昔ながらの国で行政区分が為されているのだ。
「そこのじゃ」
「広島市のやな」
「そうじゃ、山本君と井伏君も言うちょる」
「あの二人も安芸やしな」
「広島市と呉市でな」
「そうなってるな」
「それで三人でな」
「食う時もあるか」
「そうじゃ」
笑顔で話した。
「わらわもな」
「そうなんやな」
「それで差し入れも楽しんでな」
「ことを進めていってくれるな」
「そうしてるけえ、ほなな」
「ああ、宜しく頼むで」
「あと少し、着物の帯を締めなおして」
そうしてとだ、碧は笑って話した。
「最後までやるけえ」
「着物の帯をか」
「そうじゃ、袴のそれをな」
「ああ、袴も締めるからな」
「今のわらわの服はな」
碧は自分の桃色の花柄の振袖とやや濃い青の袴姿を見つつ話した、足は足袋であり下駄を履いている。
「そうじゃ、なお下着はピンクのブラとショーツじゃ」
「下着の話はええわ」
トウェインはむっとして返した。
「そうした間柄やないやろ」
「何じゃ、わらわの下着姿を妄想してムラムラとせんのか」
「そうなったらそこから結婚やろ」
「そうじゃ、そして初夜じゃ」
ここでもこの話に持って行くのだった。
「四十八手あとコスプレも用意してるけえ」
「自分それで経験ないから凄いわ」
「知識はあるけえ」
そちらはというのだ。
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