第二十六章
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「俺を無視して話進めるんじゃねえよ！」
「あれ、先輩いたんだ」
「御前は適当にやっとれ」
「僕がいるからね」
「よきにはからえ」
しかし四人の態度は相変わらずだった。モモタロスに対してそれぞれ実に冷たい声で返すのだった。
「くう〜〜〜〜〜、俺を何だと思ってやがるんだ！」
「それはええけどあんた」
そのモモタロスに襟立が声をかけてきた。
「はよ行かんとあかんやろ」
「何っ！？」
「何ってもうライダーとモンスターの連中は行っとるで」
見ればそうだった。まずは彼等が総出で敵に突撃していた。残っているのは電王と生身の面々だけであった。
「遅れてるけれどいいんか？」
「だから言ってるでしょ、馬鹿モモ」
今度はコハナに呆れた声で言われた。
「馬鹿なこと言ってないで早く行きなさいっていつも」
「ちっ、何でこんなことになるんだよ」
「それはいいからモモタロス」
今度は良太郎が彼に言ってきた。
「今からハナさん達も行くけれど」
「ああ」
「ハナさん達の護衛をしよう」
良太郎はこう提案してきたのだった。
「見たところ渡君達は戦力としてはかなりだから」
「んっ、言われてみりゃそうだな」
モモタロスは目の前の彼等の闘いぶりを見て言った。
「あの連中も随分と強いな」
「だからね。それにやっぱりハナさん達は生身じゃない」
「ああ」
「だったら。僕達は今は」
「おい、俺に後方援護に回れっていうのかよ」
戦いとなればとにかく敵に突っ込んで切りたがるモモタロスにとってはそれが甚だ不本意なことだったのだ。
「折角楽しい場面だってのによ」
「先輩、そんなこと言ってる場合じゃないよ」
「実際もうすぐそこに敵来てるし」
しかしここでウラタロスとリュウタロスが彼に言ってきたのだった。
「ほらほら、早くしないと」
「敵が攻撃してくるよ」
「何やったら俺が変わるで」
「私もいるのだぞ」
今度はキンタロスとジークが言ってきた。
「さあ、嫌やったらどけ」
「控えておれ」
「ああ、わかったわかった！」
四人に散々に言われてモモタロスも遂に切れるのだった。
「じゃあ俺がよ。やらせてもらうぜ！」
「じゃあ行くよ」
良太郎は絶好の、狙っていたタイミングでモモタロスに告げる。
「もう来てるしね」
「おうよそこのハナクソ女大小にお好み焼き野郎、ついでに納豆女！」
「俺はお好み焼きかいな」
「っていうか納豆って何よ」
襟立と恵が早速言い返してきた。
「まあそれはともかくとしてや」
「どうするのよ赤鬼さん」
「決まってるだろ。俺の援護をしろ」
その巨大な剣を右手に持ち肩に担いでの言葉だった。
「嫌ならいいんだがな」
「何かめっちゃ素直やない奴やな」
「素直に一緒に闘いたいって言え
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