第百二十八話 酒も飲んでその十三
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「出来たら歯を磨くことよ」
「それは忘れないことね」
「やっぱりね」
何と言ってもとだ、愛は話した。
「奇麗に出来るなら」
「奇麗にすることね」
「だからね」
「歯を磨くことね」
「そう、そして」
「寝るのね」
「そうよ、それで朝は」
その時のことを愛はまた話した。
「二日酔いになることがね」
「間違いないわね」
「自分でも思うでしょ」
「ええ、これだけ飲んだら」
咲は真っ赤になって動きもかなり鈍くなっている動きで話した、そうしたことから自覚していて言うのだった。
「なるわね、二日酔い」
「だからね」
「朝はお風呂ね」
「入りましょう、お互いに支え合ってでも」
それでもというのだ。
「お風呂に行ってね」
「入るのね」
「一旦入ったら」
風呂にというのだ。
「かなり違うから」
「朝はそうする」
「そう、ただね」
「今はよね」
「残りを飲んで食べて」
「後片付けして歯を磨いて」
「寝ましょう」
こう言うのだった。
「いいわね」
「それじゃあね」
咲も頷いた、そしてだった。
二人で残りを飲んで食べて後片付けもした、そして歯を一緒に磨くと愛は泥酔しきった顔で咲に言った。
「じゃあね」
「寝るのね」
「もうここまできたら」
それならと咲に言うのだった。
「それだけよ」
「そうなのね」
「ええ、お酒はこうした時に飲むものよ」
こうも言うのだった。
「楽しい時にも飲んで」
「こうした時にも飲む」
「そうよ、ただ楽しく飲んで」
そうしてというのだ。
「溺れることはね」
「しないことね」
「溺れたらね」
「何でも駄目よね」
「そう、洗い流したら」
それならというのだ。
「もうね」
「それで終わりね」
「そうした飲み方がいいのよ」
「そのことも覚えておくわね」
「そうしてね」
「じゃあ一緒のベッドで寝ましょう」
咲は愛に自分から誘いをかけた。
「そうしない?」
「一緒に?」
「駄目かな」
「いいわよ、ただそうした趣味はね」
「お互いないわね」
「それでもね」
これからというのだ。
「今夜はね」
「他に寝る場所もないし」
「だからね」
このこともあってというのだ。
「一緒にね」
「同じベッドで寝ましょう」
「そうしましょう」
二人で話して実際にそうした、そして朝起きると二人共見事にかなりの二日酔いになっていたのでやることは決まっていた。
第百二十八話 完
2023・9・23
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