第二十五章
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「安心してて、いいから」
「本当なの?」
正夫も今の二人の言葉にはかなり懐疑的であった。
「幾ら何でも女の子が素手でって」
「一応武器は持ってるわよ」
恵が正夫にこれは言う。
「私も手渡したし」
「そうなんだ。けれどそれでも」
正夫はそれを聞いても不安そうだった。
「大丈夫かな、敵も多いし」
「ああ、それは心配するな」
モモタロスが顔を曇らせる正夫達に対して言ってきた。
「このハナクソ女はよ、ちょっとやそっとじゃ負けねえからよ」
「ハナクソ女!?」
そう言われても今一つ誰が誰かわからない紅達だった。
「誰、それ」
「若しかして」
「だからこいつ等だよ」
モモタロスは左手でハナ達を指差してみせた。
「この連中がよ。そうなんだよ」
「こら、馬鹿モモ」
しかしハナも負けてはいない。
「誰がハナクソ女なのよ、いい加減にしなさい」
「手前等がハナクソ女じゃなくて何なんだよ!」
モモタロスはすぐに怒ってハナに言い返す。
「この男女がよ!胸がでかいだけで女だと思うなよ!」
「胸が大きいのがそんなに悪いっていうの!?」
「当たり前だろうが!おめえはスタイルと顔だけが女じゃねえか!」
「何気に褒めていないか?」
名護は今のモモタロスの言葉からそれを悟った。
「このモモタロスというイマジンは」
「そうだよね」
ラモンもそう思いだしていたところだ。
「とりあえずこのモモタロスってあまり頭はよくなくて口も悪いけれど悪い奴じゃないみたいだし」
「おい、最初の二つは余計だ!」
モモタロスは今度はラモンに対して言い返した。言い返しながら剣を担いで少しガニ股になっている。
「とにかくだ、このハナクソ女共はあれにしていいからな」
「そうか」
次狼はそのことだけを聞いていた。
「わかった。それではな」
「戦力として受け入れるのか」
「今は少しでも闘える奴が欲しい」
登に対して答える。
「だからだ。やるぞ」
「そうか。それならだ」
「渡、やるか」
「うん」
紅はキバットの言葉に対して頷くのだった。
「じゃあね。やるか」
「渡さん、それじゃあ僕も」
タツロットもまた来た。
「エンペラーフォームで」
「御願いするよ。それじゃあね」
「はい!」
タツロットが両肩を打つとそれでエンペラーフォームになった。その時名護もイクサから入力するのだった。一、九、そして三だった。すると。
「ライジング」
電子音と共に身体が光りそのうえで青いライジングイクサになるのだった。そのうえで顔を正面に戻す。
そして登のところにも。キバット二世がやって来て言うのだった。
「太牙、いいな」
「ああ」
サガのままだったがそれでも二世の言葉に応える。
「頼む」
「よし、戦闘
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