第167話
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周りは騒がしくなることは確定だな。」
意味あり気な笑みを浮かべたレンの話が気になった”クルト”と”ラウラ”はそれぞれ不思議そうな表情を浮かべ、心あたりがある”リィン”は表情を引き攣らせ、”ミリアム”は苦笑し、”クロウ”は口元に笑みを浮かべていた。
「その”報償”とはね…………―――――リィンお兄さんをアルフィン皇太女の”皇配”にしちゃえばいいのよ♪」
「「え。」」
そしてレンの提案に並行世界の面々がそれぞれ石化したかのように固まっている中アルフィン皇太女と”エリゼ”はそれぞれ呆けた声を出し
「な、なななななななっ!?リ、リィンをアルフィン皇太女殿下の”皇配”にするって事は、リィンがアルフィン皇太女殿下の結婚相手になるって事じゃないか……!?」
「た、確かに帝国の次期女帝に内定されている殿下の伴侶として選ばれる事は”帝国が用意できる最高の報償”ですし、用意の方法も簡単ですね……」
「それに”その身を犠牲にしてまで大戦を終結させて奇蹟の生還を果たした英雄”が皇太女殿下と結ばれれば、間違いなく”ヨルムンガンド戦役”の件で失ってしまった帝国民の信頼回復を大きく向上させる上、国外に対しても帝国の印象回復にもなるだろうから、シュバルツァーと皇太女殿下の結婚は帝国にとってもいくつものメリットが発生するという話も事実だな。」
我に返った”マキアス”は混乱した表情で声を上げ、”クレア”は冷や汗をかいて苦笑しながら、”レクター”は口元に笑みを浮かべてそれぞれ肯定の答えを口にした。
「リィン教官と姫様の結婚で一番の障害になりうる可能性はやはり教官の出自――――――”平民”に差別感情を抱く帝国貴族達ですが……今の”四大”の当主達の顔触れを考えれば、結婚に反対する帝国貴族達を抑え込む事も容易ですわね♪」
「フフ、何せ今の”四大”の当主の半分はミュゼ君とユーシス君で、ハイアームズ候の性格を考えればリィン君と殿下の結婚による”帝国のメリット”を知れば少なくても反対はしないだろうし、アルノール皇家に絶対の忠誠を誓っている父上も事情を知れば少なくても反対はしないだろうし、いざとなったらそちらの世界の私のように私が父上の爵位を奪って賛成するというやり方もあるからね♪」
「それにドライケルス大帝の生まれ変わりであるオズボーン宰相を信頼していた陛下にとってもそのオズボーン宰相の息子であるリィンがアルフィン殿下のお相手になる事には賛成すると思われる上、ドライケルス大帝の生まれ変わりの直系の子供を皇家に迎える事は皇家にとってもメリットがある話にもなるな……」
”ミュゼ”と”アンゼリカ”はそれぞれ口元に笑みを浮かべ、”ユーシス”は真剣な表情でそれぞれ肯定の意見を口にした。
「フッ、勿論私もリィン君が我が義弟
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