第167話
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んの”報償”についてオリビエお兄さんやアルフィン皇太女はどう考えているのかしら♪何せ大戦を終結させた上遥か昔から帝国を蝕んでいた”呪い”を一身に引き受けて己を犠牲にしてでも”呪い”を滅ぼそうとした”悲劇の英雄にして大戦終結の英雄”が帰還したのだから、そんな”英雄”には”相応の報償”があるべきだと思うのだけど?」
「レン、貴女ね……」
「そもそも”報償”とは”相手に求めるものではなく、相手が自発的に考えて授けるもの”なのだがな。」
「あたし達はもうすぐこの世界を去るのに、去った跡を濁すような事をしないでくださいよ……」
「全くよ。レンにとってもいい迷惑よ。」
「”報償”だなんて……俺はそのようなものの為に今まで戦ってきたわけではないのですから、必要ありませんから殿下達が考える必要はありませんよ。」
小悪魔な笑みを浮かべて”オリヴァルト皇子”とアルフィン皇太女に問いかけたレンの問いかけを聞いたプリネは呆れた表情で頭を抱え、レーヴェは呆れた表情で、ツーヤは疲れた表情でそれぞれ指摘し、”レン”は呆れた表情で呟き、”リィン”は謙遜した様子で”オリヴァルト皇子”とアルフィン皇太女に指摘した。
「いや、リィン君には私達アルノール皇家――――――いや、エレボニア帝国から何らかの”報償”を与えるべきだという並行世界のレン君の意見には私も賛成だし、私自身、”黄昏”の件も含めて今まで何度もお世話になってきたリィン君には何らかのお礼をしなければならないとずっと考えていた。帝国はリィン君から決して返し切る事ができない”恩”を受けたのだから、今度は私達がその”恩”を返す番だ。」
「はい。さすがにメンフィル帝国のような”報償”は無理ですが……最低でもリィンさんに勲章の授与や報奨金を支払う事もそうですが、爵位の授与とリィンさんとエリゼのご実家のシュバルツァー家の爵位を陞爵させる事も必要だと思いますわ。……ただ、それでも帝国がリィンさんから受けた”恩”に対して到底つり合いませんが……」
「姫様……」
静かな表情で答えた”オリヴァルト皇子”の意見に頷いたアルフィン皇太女は自分が考えた報償内容を口にした後困った表情を浮かべ、アルフィン皇太女の様子を”エリゼ”は複雑そうな表情で見つめていた。
「あら、”帝国が用意できる最高の報償”を用意するのは簡単だし、帝国にとっても国内外共にメリットが発生するから、そこまで悩む必要はないと思うわよ?」
「リィン教官どころか、”帝国にとっても国内外共にメリットが発生する帝国が用意できる最高の報償”ですか?」
「しかもそれを用意するのも簡単との事だが、一体どのような”報償”なのだ?」
「ま、まさか……」
「その”まさか”だろうね〜。」
「クク、これで今後のお前の
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