第167話
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レンの依頼を引き受けたのも、レンが強制した訳じゃなくてあくまで”レンの依頼がヴァンお兄さんにとっても都合がよかっただけよ?”」
”ティオ”の疑問にアッシュはジト目で答え、レンは肩をすくめて悪びれもなく小悪魔な笑みを浮かべてアッシュの説明に指摘し、それらを聞いた並行世界の面々は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「あ、悪趣味………」
「つーか、ナジミ同士がやり合うように仕向けるとか敵側がやるような事じゃねぇか。」
「結社にいた頃のクソガキがそのまま成長しただけあって、皇女としての立場を悪用して碌な事をしてねぇじゃねぇか……」
「しかも”嫌がらせ”の為だけに諜報員達を動かす等、大人げないにも程があるだろう。」
我に返った”ユウナ”と”アッシュ”はジト目でレンを見つめ、”アガット”と”カシウス中将”は呆れた表情でレンを見つめた。
「ハア……並行世界とはいえ、まさか”レン”がヴァンさんにそんな悪趣味な事をしていたなんて知りたくなかったわ。」
「うふふ、貴女がやった訳じゃないのに随分とヴァンお兄さんの事を気にかけているみたいだけど……まさかとは思うけど、そっちの”レン”はヴァンお兄さんに恋したりしているのかしら♪」
疲れた表情で呟いた”レン”にレンは小悪魔な笑みを浮かべて自身の推測を指摘し
「”そういうの”ではないわよ。ただ、そうね………今思うとレンが”今のレン”になったのも、ヴァンさんに背中を押してもらった事でエステル達と向き合えるようになったから、ヴァンさんにはエステル達やロイドさん達とは違った信頼をしているのよ。」
「レンがそこまで言うなんて……」
「ハハ、機会があれば俺達も会って話をしてみたいな。」
レンの邪推に対して苦笑しながら否定した後ヴァンを思い浮かべて懐かしそうな表情を浮かべながら答えた”レン”の話を聞いた”エステル”は驚き、”ロイド”は苦笑し
(う、う〜ん……並行世界のレンがあそこまでまともになっているという事は、ひょっとしたらあたし達の世界の方のレンもヴァンさんと行動させたら性格ももう少しまともに変わったのかしら?)
(幾ら何でもその考えは早計過ぎますわよ……)
(そもそも並行世界のレンと僕達の世界のレンの状況はあまりにも違い過ぎるから、並行世界のレンが歩んだ人生はほとんど参考にならないと思うよ。)
(それにレンちゃんも並行世界のレンちゃんの年になったら、考え方も少しずつ大人に成長する事で性格ももう少し丸くなるんじゃないかな〜?)
ジト目で二人のレンを見比べて呟いたエステルの推測にフェミリンスは呆れた表情で指摘し、ヨシュアとミントは苦笑しながらそれぞれ推測を口にした。
「話は変わるけど、この世界のリィンお兄さ
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