第167話
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ルツァーと同一人物とは思えないくらい突き抜けているじゃねぇか。」
「この場にラーちゃんがいなくてよかったね〜。」
「ああ……彼らの話によれば、ルーファスはクロスベル侵攻時にリィンに討たれたとの事だからな。」
”エリオット”や”マキアス”、”アリサ”は複雑そうな表情で呟き、”アッシュ”は皮肉気な笑みを浮かべてリィンを見つめ、ナーディアとスウィンはこの場にはいないラピスを思い浮かべてそれぞれ複雑そうな表情を浮かべた。
「並行世界の話だから、そっちの世界にとっては”部外者”のあたし達がリィンの件も含めて文句を言う”資格”がないのはわかっているけど………今もこうしてそっちのリィンと一緒にいるという事は、そっちの世界の”黄昏による戦争での結果”も受け入れたのね?」
「ええ。まあ、個人的には色々と”借り”がある”メンフィル帝国のリィンのもう一人の担当教官”であるあの女将軍にはいつか必ず、何らかの形で”借り”を返してやりたいとは思っているけどね。」
「サラ、まだそんな無謀な事を考えていたんだ。」
「そもそもセシリア将軍はメンフィル帝国――――――異世界の国の皇帝の親衛隊長の一人なんですから、ゼムリア大陸側のメンフィル帝国の領土が”戦争”のような非常事態にでもならない限り、僕達どころかゼムリア大陸にも関わって来ないのに、どうやって”借り”を返すんですか。」
「ハハ、並行世界とはいえ、”そういう所”が一緒なのもサラらしいな。――――――というか、そっちの世界の俺には同情するぜ……ユミルの件の責任として降格処分どころかオレドに”異動”させられた事で”黄昏”時のエレボニアに関わる事すらできなかったんだからな。」
「しかもレマンの本部の人達がトヴァルさんを陥れるように暗躍した張本人がよりにもよってレンって………”黄昏”の時も色々と暗躍したって話だし、そっちの世界の”レン”はあたし達の世界のレンよりも相当腹黒くなっているみたいね。」
苦笑しながら確認した”サラ”の確認に対して頷いた後セシリアを思い浮かべて顔に青筋を立てて笑顔を浮かべて答えたサラの様子にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中フィーとマキアスは呆れた表情で指摘し、トヴァルは苦笑した後疲れた表情で呟き、”エステル”はジト目でレンを見つめて指摘した。
「失礼ねぇ。レンはメンフィル帝国の皇女の一人として皇家や政府の意向を忠実に実行しただけよ?」
「レン、貴女ね……」
「いや、あんたと同じ”メンフィル帝国の皇女の一人”のプリネもそうだけどリフィアもあんたみたいな腹黒い事はしていないじゃない。」
「同じ”レン”なのに、どうしてここまで違いがあるんだろうね?」
「ふふっ、仕方ないわよ。そちらの世界の”レン”は結社に拾
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