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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第167話
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黄昏”時の事を思い出して静かな表情で呟き、”クロチルダ”は信じられない表情で呟き

「ま、そのとんでもない”強国”を相手にしても一歩も退かず、”黄昏”を利用しての戦争をしたのはオッサンらしいけどな。」

「…………今思えば、閣下はメンフィル帝国との開戦を決めた時点で、”メンフィル帝国ならば閣下御自身を全ての元凶ごと葬ってくれる”と悟っていたのかもしれません。戦略的・政治的に考えれば内戦の直後のエレボニアがかつて”百日戦役”で大敗してしまったメンフィル帝国とそのメンフィル帝国と連合を組んで共に共和国を呑みこんだクロスベル帝国を相手に戦争等、普通に考えれば”無謀”ですから。もし閣下が御自身の破滅を望んでいなければ、クロスベル侵攻が失敗――――――いえ、内戦後メンフィル帝国から期限までに賠償責任を実行しなければ即刻開戦するという警告も明確に記されていた”内戦の件での3度目の賠償要求”が来た時点で、様々な”代償”を支払ってでもメンフィルに交渉し、開戦までの時間稼ぎをしたと思います。」

レクターは苦笑しながら答え、クレアは複雑そうな表情を浮かべて推測を口にした。



「オズボーン宰相の”自分自身どころか帝国を滅ぼしてでも、イシュメルガを滅ぼす”という想いは水鏡や幻想機動要塞でのやり取りで知ってはいたが………」

「それでも結果的に望み通りイシュメルガを滅ぼす事ができたとはいえ、そちらの世界のオズボーン宰相の決断によってそちらの帝国が今まで経験した事がない”冬の時代”が訪れた件は帝国人として色々と複雑だな。」

”ラウラ”は重々しい様子を纏って呟き、”ミュラー”は複雑そうな表情を浮かべて呟き

「帝国がそのメンフィル帝国との戦争によって敗戦した上、その戦争で学院長を含めて数十万人以上の犠牲者を出して、領土も3割くらい失って、更に”帝国”が”王国”に格下げになったという話は幾ら並行世界の話とはいえ、ちょっと複雑だよね……」

「しかも皇女殿下は内戦の件でのメンフィル帝国の要求を実行する為に”アルノール皇家の一員”としての立場を捨てさせられた上国外追放の処分まで受けさせられて、更にリィンの専属使用人としてリィンに仕えさせられているという話だもんな……」

「そして敗戦後のエレボニアは領土割譲を含めたメンフィル帝国による数々の要求に従い、その要求の一つであるメンフィル帝国による”保護”も受け入れた事で、メンフィル帝国による”総督府”が置かれたエレボニアはこちらの世界のエレボニアに併合されたかつてのクロスベルのような状況に陥っているなんて……」

「そんでシュバルツァーは戦争を終わらせる為にトールズを辞めて、メンフィルとやらの軍人の一人になってエレボニアを徹底的に叩きのめしてエレボニアの”総督”になったとか、オレ達の世界のシュバ
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