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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第125話 ガツガツカレーを完成させろ!祐斗VSウォータイガー!!後編
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空を見上げていた。


「ねえ兄貴、私も小猫ちゃんの案に賛成したいんだけどいいかな?」
「えっ……サフラ、お前はあれだけ親父のカレーを完成させたいって言ってたじゃないっすか」
「私も小猫ちゃんの話を聞いてお父さんのカレーを再現することばかりで兄貴を蔑ろにしていたんだって思ったの。コンビなのに兄貴のこと見てなかった」
「サフラ……」
「もうお父さんはいない、レシピも分からない……だったら二人でゼロから始めようよ!私も協力するからさ!」
「……俺に出来るっすかね」
「出来るよ!だって私は兄貴はお父さんに負けないくらいのカレーを作れるって信じてるから!」


 サフラさんにもそう言われたクミンさんは何かを決心したように立ち上がった。


「俺、決めたっす!親父のカレーを追うのは止める!自分のカレーで勝負していくっす!」
「兄貴……!」
「いいじゃねえか、クミンらしいガツガツカレー……俺も楽しみだぜ!」


 クミンさんの決意にサフラさんは笑みを浮かべてイッセー君もいいじゃないかと喜んだ。


「じゃあさ兄貴、折角だからこのボンボンウッドの実をカレーに入れてみない?私達の思い出の味をお客さんにも食べてもらいたいんだ!」
「良いっすね、俺も賛成っす」


 サフラさんの提案にクミンさんも笑みを浮かべて頷いた。そして僕達はお店に戻ってクミンさんのカレー作りを再び見守りだしたんだ。


「ボンボンウッドの実を切って溶かしてカレーに混ぜる……後はかき混ぜるだけっすね」


 ボンボンウッドの実を入れて丁寧に鍋をかき混ぜていくクミンさん、すると……


「こ、これは……!?」


 なんとカレーが輝きだしたんだ。クミンさんは味見をしてみるが……


「う、美味い!さっきまでと違って食材が完全に調和してカレーの味を引き立ててるっす!でもどうして……」
「ボンボンウッドの実ですよ、アレが最後のピースだったんです」
「あれが……うぅ……親父ぃ……」


 カレーを完成させた食材がお父さんとの思い出であるボンボンウッドの実だと分かってクミンさんは泣き出してしまった。


「泣くなって!泣くなら玉ねぎ切って泣きなさいよ!」
「ク、クミンだって鳴いてるじゃないっすか……」
「これは嬉し涙だからいいの!」


 サフラさんがいつも通り叱るが今回は彼女の目にも涙が流れていた。


「さあ兄貴、お客さんを待たせてるわよ」
「そうっすね……皆さん、お待たせいたしました!ガツガツカレーの完成っす!」


 その言葉に僕達は歓声を上げた。遂にガツガツカレーが完成したんだね。


「うっひゃ〜山盛りの具材にウォータイガーのカツ!そこに沢山の食材が溶け込んだカレールーの匂い…
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