暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第125話 ガツガツカレーを完成させろ!祐斗VSウォータイガー!!後編
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だよね……」
「そうだったっすね……」


 サフラさんとクミンさんは懐かしそうにその包丁を見ていた。


「……ねえ皆、良かったらボンボンウッドの実を食べてみない?」
「いいっすね、ちょっと休憩にするっす」


 僕達は二人の提案でボンボンウッドの実を食べさせてもらうことにした。


「ん〜?美味しい!チョコレートの果肉にほろ苦いウイスキーの風味が合わさって最高ね!」
「ああ、コイツは美味いな。これでワインでも飲みたいもんだ」


 リアス部長やアザゼル先生も大絶賛だね。僕も大人の味って感じがして好きだな。


「親父さんが生きていた去年、偶然俺ももらったことがあるんだ、久しぶりに食べたけどやっぱり美味いなコレ!」
「あはは、あの時イッセーったら食べ過ぎてお父さんに怒られていたわよね」
「親父の好物でもあったから滅茶苦茶怒られていたっすよね、イッセー涙目だったはずっす」
「は、恥ずかしいから止めろって……」


 昔の思い出話をするイッセー君達に僕達も顔をほっこりさせてしまう。


「クミンさん、一つ思ったんですけどお父さんのカレーを追うのは一旦やめませんか?」
「えっ、どういうことっすか?」


 突然小猫ちゃんがそう言ったのでクミンさんは驚いてしまう。


「話を聞いてるとクミンさんやサフラさんがどれだけお父さんを慕っていたのか分かります。私もお父様が大好きでしたから……」
「小猫ちゃんももしかして?」
「はい、父も母も失っています。姉様はいますので私達って何だか似ていますね」
「ふふっそうだね」


 小猫ちゃんと黒歌さんの境遇もクミンさんとサフラさんに似ているんだね。小猫ちゃんの話に黒歌さんも頷いていた。


「私達のお父様も料理が上手でいつも美味しいご飯を作ってくださいました。私もお父様みたいな料理を作りたいって言ったらお父様はこういったんです。『白音は白音らしい料理をしなさい』って……白音っていうのは私ももう一つの名です。まあそれは置いておいて……」


 小猫ちゃんは包丁を取り出して話を続けた。


「小さい頃はその言葉の意味が分からなかったけど今なら分かります。お父様は私の料理で誰かに喜んでもらいなさいって言いたかったんですよ」
「喜んでもらう?」
「はい、料理人にとって一番大事なのはやっぱり食べてくれる人が笑顔になってくれることだって思うんです。尊敬する人を目指したいという気持ちもわかりますがお客さんを蔑ろにしたら意味は無いと思います」
「……」
「私はクミンさんのお父さんのカレーは知りません、だからクミンさんらしいカレーが食べたいです」
「俺らしいカレー……」


 小猫ちゃんの話を聞いてクミンさんは何かを考えるように
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ