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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第125話 ガツガツカレーを完成させろ!祐斗VSウォータイガー!!後編
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ね?


「……」


 そしてクミンさんがカレーの味見をしてみるがその表情は険しかった。


「どう、兄貴?」
「……これじゃ駄目っす!」


 サフラさんの質問にクミンさんは顔を苦ませてそう叫んだ。


「これだけの具材を入れてもカレーの味が強すぎて素材の良さが完全に殺されてしまってるっす!これじゃ全然駄目なんすよ!」
「ちょっと私も味見していいですか?」
「えっ、ああ良いっすよ」


 小猫ちゃんもカレーの味見をしてみるみたいだね。


「それでは……なるほど、確かに味がまとまっていませんね。でもあと何かを足したら完成すると思いますよ」
「本当っすか!?」
「はい、完成まであと一歩だと思います」
「なら他にも試してみるっす!」


 小猫ちゃんの言葉に希望を見いだしたクミンさんはその後も色んな食材を入れていく。さらに多くの野菜を煮込んでみたりシュモークサーモンの身をソテーして入れたりもしたけどカレーは完成しなかった。


「駄目っす!何を入れてもカレーが完成しないっす!」
「う〜ん、本当にあと一つで完成しそうなんですけどね……」


 クミンさんはそう言って頭を抱えてしまう、小猫ちゃんの言葉通りなら後一つの食材で完成しそうなんだけどその食材は何なんだろう?


「ねえ小猫ちゃん、いつもの食材の声を聴く力でなんとかできないの?」
「ガツガツカレーはクミンさんとサフラさんに声をかけています。今回ばかりは流石に私では……」


 イリナさんが食材の声を聴く力で何とかできないかと小猫ちゃんに言うが彼女は首を横に振った。どうやらカレーは小猫ちゃんには声をかけていないみたいだね。


 やはりカレーを完成させられるのはクミンさんだけなのかもしれないね。あれ、でもサフラさんにも声をかけているんだよね?それは何でだろう。


「やっぱり俺なんかじゃ親父のカレーを再現なんて出来ないんすよ……」
「兄貴、泣くな!泣くなら玉ねぎ切った時だけに泣きなさいよ!私は兄貴じゃなきゃカレーは作れないって信じてるんだから……」
「サフラ……」


 泣き出したクミンさんをサフラさんが叱責しながら激励する。僕も協力したいけど流石に何もできそうにないな……


「ところでゼノヴィアさん、さっきからチラチラと何を見ているんですか?」
「ああ、こんな時になんだとは思うんだがあの器具が気になってな……」


 するとルフェイさんとゼノヴィアさんがそんな会話をしていたんだ。ゼノヴィアさんは壁にかけられた枝を切る際に使うハサミのような器具が気になるらしい。


「それは高い枝を切る包丁よ。店の裏にある『ボンボンウッド』の木の実を取るのに使うの。お父さんが良く取ってくれたん
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