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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 金曜日、桜子先輩がもう一人の女子を連れてきていた。比較的、大柄の女の子なのだ。

「ウチの小学校からの親友でね 誘ったんよ 実は 訳あって、あんまり学校に来てなかったんやけど・・・無理やり引っ張り出したの あんまり、しゃべらないで、ちょっと 乱暴なとこあるけど」

「さくら ウチ 乱暴なんとちゃうでー」と、篠崎美玖(しのざきみく)ですと自己紹介していた。

 この日は、紅林先生も練習に参加してくれていて、タックルバッグを使っての練習とか、ぶつかりながらのパスの練習をしていて、みんなも気合が入っていた。

 バッグに突進していって、ぶつかりながら次にパスをして、私がその次にパスを受けて、泉希に繋ぐのだけど、桜子先輩の時に

「さくらぁー パスだすのが 早すぎるんだよ もっと 相手にぶつかってからー」と、璃々が声を出していて・・・だけど、その後も桜子先輩はそんな調子で・・

「もぉーう 早いんだって! だからぁー 相手もパスのボールを追いかけてくるよ もっと、自分を犠牲にしても相手にぶつかっていって、ボールを生かしてよね!」と、今度は強い言い方だった。私も、璃々・・・と、思っていたのだけど。

 その後、その美玖先輩という人は、思いっきりが良いのか、バッグにも思い切りぶつかって行ったり、走るのも結構速いのだ。パスするときなんかも片手で相手に届いたりもするのだった。黙々と練習メニューに取り組んでいた。

 その日の練習を終えて、先生が引き上げた後、美玖先輩が璃々を呼んで

「あのなー さくらはあんた等の先輩やでー それも、バスケットのエースなんやでー さっきのん なんやねー もっと 言葉づかい 気つけぇーなぁー このぉー」

 璃々は唖然として、言葉が出てこなかったみたいだけど、桜子先輩が

「ちゃうんよ 美玖・・」と、言いかけた時、私が

「あんなーぁー グラウンドに入ったら 先輩後輩は関係ないねん みんな仲間やー」と、美玖先輩の前に出て行ったら

「なんやー お前 えらそうにー ウチはこいつにゆうてんねん 引っ込んでろー」

「みんなで指摘しあって、頑張るんやー そんなん 遠慮してたら ウチ等 つよーうなられへんでー そやから、璃々も・・」

「うっさいわー」と、拳で私の肩を突いてきたので、私は・・・咄嗟に突進していって、相手を掴まえて、その時に頭突きみたいになってしまって、口元に当たってしまったみたい。美玖先輩が口を抑えて、かがみ込んだら、その上から覆いかぶさるようにして、拳を振り上げた時、その腕に泉希がしがみ付いて止めていたのだ。

「ふたりとも ウチのことで そんなん やめてー 美玖 キャンキャンズは皆 仲間なんやー 上も下も無い そやから、ウチは親友やと思うから美玖を誘ったんやでー 
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